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2021/3/10ブログ
本日のテーマ【食べる力とは】
【食べる力】とは
捕食!咀嚼!嚥下!
人間は食べる時に、目の前の食べ物を脳で認識し、
その食べ方(一口量や大きさ、食具の選択など)を
判断してから口を開けて捕食します。
その後、咀嚼しながら形成された食塊は
舌の運動によって口腔から咽頭へ送り込まれ、
嚥下反射により咽頭から食道、そして胃へと移送されます。
【食べる】という行動において、
口腔の咀嚼運動や咽頭の嚥下運動は
非常に重要な役割を担います。
よく噛んで飲み込むことは、
顎の発育や唾液の分泌、脳の活性、胃腸の補助など
さまざまな効用に期待でき、まさに咀嚼は健康の保持・増進には欠かすことができません。
しかし、人間は口腔と咽頭のみで食べているわけではありません。
脳における食事の記憶・判断や食欲、
胃腸の調子などさまざまな要因が複雑に関与するため
【食べる力】の意味とは
「口腔から食物を自発的に摂取し、
健康維持に必要とされる栄養と心理的満足を十分に獲得する事」
ではないかと考えます。
一方、機能的な問題に特化すると、
「咀嚼により食塊形成し、誤嚥や窒息なく嚥下できること」ととらえられ、
医療や介護の現場では食べることに対する安全管理や尊厳に配慮し、
咀嚼訓練や摂食嚥下リハビリテーション、
または食形態の調整・選択、食事介助が行われます。
つまり【食べる力】とは【最後まで人間らしく生きる力】といっても
過言ではないでしょう。