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2020/6/24ブログ
本日のテーマ【歯科の上手なかかり方】
こんにちは!歯科衛生士の鈴木です!
「健口」すなわち歯と口を健やかに保つことは、糖尿病治療にも大きく関係します。
今回は、東京歯科大学歯科医療管理学教授 鳥山佳則先生のお話しです。
※月刊さかえ抜粋参照
医療機関ホームページの見方
新しく主治の歯科医師を探すときに有力な情報ツールが、
医療機関のホームページです。
すべての医療機関がホームページを作成しているわけではありませんし、
ホームページの内容が直接、医療機関の良しあしに関係するわけではありませんが、
手軽に多くの情報を閲覧できることは、大きな利点です。
ただし、その際、掲載されている内容が正しいかどうかが重要となります。
厚生労働省(以下、厚生省)は、「医療広告ガイドライン」を作成し、
都道府県を通じて、医療機関に対して適切な医療広告を行うよう周知に努めています。
ガイドラインの内容を一部紹介します。
例えば、「絶対安全な手術です!」との広告は認められていません。
これは、医学上、絶対安全な手術はあり得ないからです。
また「〇%の満足度」との広告は、
データの根拠(具体的な調査方法など)の提示がない場合や
謝金を支払った調査の場合、虚偽広告となり、医療に関する広告とは認められません。
歯科においては、インプラント義歯や歯科矯正などの自由診療に関するトラブルに、
ホームページの広告が関係していることがありました。
しかし、ガイドラインが浸透したこと、また、厚生省から委託事業者によるネットパトロールが
浸透したことで、問題となる広告は減っているようです。
実際にインターネットなどで検索する際には、「広告」が検索結果の上部に表示されますので、
「広告」があるかどうかを確認することが必要です。
医療機関のホームページの情報では、
診療日・時間、歯科医師の性別、経験年数、歯科衛生士の勤務の有無などは
信頼性が高く、有用な情報です、
また、診療室の写真も参考になります。
一方、判断が難しい情報もあります。
学会員、専門医・認定医、研究員といった、いわゆる資格に関するものです。
まず、学会員については、わたしも幾つもの学会の会員ですが、
入会金と会費を納めれば誰でも会員になれます。
研究員は、研究の内容にもよりますが、特に臨床の技能とは関係ありません。
さらに専門医・認定医についてですが、わたしもすべて把握できないほど多くの学会があり、
おのおのの学会に専門医や認定医が存在します。
しかしながら、その水準は学会ごとにさまざまで、患者さんがその水準を把握することは困難ですので、
「ほどほどに参考にする」のがよいと考えます。
マスコミが提供する情報の信ぴょう性は?
ところで、歯科医師探しのツールとして、マスコミ情報は参考になるのでしょうか。
テレビの健康番組や週刊誌に記事では、歯科医師を〇と×、100点と0点に二分するような表現が
しばしば見られます。これらは視聴者・読者へ強い訴求を目的とするものですが、誤解を与える内容も少なくありません。
また、いわゆる名医紹介本はどうでしょうか。これは、書籍と雑誌の中間的なムックの体裁が
とられたものが大いですが、わたしの周囲の歯科医師で、名医紹介本の内容を信頼している人はいません。
それは、記事風であっても掲載料を支払った広告が掲載されることがあるからです。
広告が一切ない良医を探すための確かな情報だけが掲載されている可能性もありますが、
広告か否かを読者が判断することは容易ではありません。
患者さんからの情報
新しく歯科医師を探す際には、知人の患者さんの口コミも参考になる情報です。
ただし、患者さんと歯科医師には相性があり、理屈でうまく説明できない、人間関係の機微があります。
したがって、Aさんにとって「良い歯科医師」がBさんにとっても「良い歯科医師」かどうかは分からないのが難しいところです。
なお、医療機関のホームページ上の口コミは、治療内容や効果など医療機関への誘因性がある内容の場合、
医療広告の規制の対象となるため、認められていません。
適切な情報、知人の患者さんの口コミ等から相性のいい主治の歯科医師を探し、お口の健康を保ち、よりよい生活を送っていきましょう!