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2019/7/31ブログ
本日のテーマ【口腔機能発達不全症】
こんにちは。歯科衛生士の鈴木です。
皆さんは「口腔機能発達不全症」をご存知でしょうか?
口腔機能は、乳児が生まれてから哺乳機能によって栄養を摂取し、その後成長とともに固形食を摂取する摂食機能を獲得していく過程において、急激な発達を遂げます。
定型発達児(健常児)では、1歳前後で手づかみによる自食が始まり、やがて食具を使用するようになります。
3歳ごろには乳歯列が完成し、手と口の協調運動も発達していくことから、スプーンやフォークを使用しての自食も含めた摂食機能の獲得がなされます。
学童期には乳歯から永久歯への交換が始まり、咬み合わせ、歯並びの変化による食べ方への影響もみられます。
このように、乳児期から学童期にかけては、口腔機能が大きく変化していく時期ですが、口腔機能の発達になんらかの問題や遅れが生じる場合があります。
では、具体的にどのような問題があるのでしょうか。
多くは「食の問題」についてです。子どもの食の問題として「偏食する」「食べるのに時間がかかる」「早食い」などがあげられます。
ほぼ適正な咀嚼回数は25~30回で、「咀嚼時間が長く時間がかかる」とは口に入れてから嚥下完了までの所要時間がおおむね1分以上のもの、「咀嚼時間が短く早食い」とは咀嚼回数5回未満、口に入れてから嚥下完了までの所要時間がおおむね5秒未満のものです。
もしかすると、お子様の食の悩み・問題の原因は口腔機能発達不全症かもしれません。心あたりがある方はお気軽にご相談ください。