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2018/12/4ブログ
本日のテーマ【歯周病】について
こんにちは!
歯科衛生士の加藤です♪
本日のテーマは 歯周病 についてです。
皆さんは、鏡でお口の中を見た時に、歯茎にこんな印象を持ったことはありませんか?
- ハリが足りない
- 色が気になる
- むずがゆい
- 歯茎が痩せてきた
もしかすると、それは歯周病のサインかもしれません。
40代以降の、歯を失う原因の第1位は「歯周病」と言われています。
そこで、歯周病の原因のうちの3つ
- 加齢
- 細菌
- 唾液
に重点を置いて、お話しさせていただきます。
まず、加齢について。
年齢を重ねてもなお美しくあるために、スキンケアや髪のお手入れをすることはあても、歯茎のケアについて考えている方は少ないのではないでしょうか?
実は歯茎の構造は肌とよく似ていて、内側はコラーゲンで満たされ、外側はターンオーバーが盛んな組織で出来ています。
そのため、肌と同じように加齢による影響を受けやすい箇所なんですね。
体内のコラーゲン量は25歳をピークに減少していき、40代では25歳の約半分になると言われています。
この現象が、歯茎の弾力にも影響を与えたり、「痩せる」などのおとろえが見え始めます。
また、免疫力も20歳頃をピークに、40歳で約半分に減少していきます。
70歳で10分の1になることもあります。
すると、細菌などへの抵抗力が衰え、歯茎の健康が脅かされる原因となります。
歯茎が衰えてくると、歯茎の細胞同士の結合がゆるんでしまうことから、細胞間に歯周病原因子が入りやすい状態になってしまいます。
次に細菌についてですが、
皆さん、歯周病について、どんなイメージをお持ちでしょうか?
「歯茎が腫れて痛い」「歯がぐらつく」などが出てくると思います。
歯周病というのは、歯と歯茎の間のすき間に歯周病菌が入り込んで増殖し、歯茎や歯を支える歯槽骨などの歯周組織が破壊されてしまう感染症です。しかも、一度破壊された歯槽骨は二度と元には戻りません。
痛みなどの自覚症状が少なく、気づかないうちに進行してしまうため「サイレント・ディジーズ(沈黙の病気)」とも呼ばれています。
そして、炎症が進むと歯がぐらつくようになり、最悪の場合は歯を失うこともあります。
「自覚症状が少ない」と知り、あなたは歯周病ですか?と聞かれたとき、はっきりと「違います」「そうです」と答えることが出来るでしょうか?
まずは歯科医院へ行き、しっかりと検査したうえでお口の中の状態を把握することがとっても重要になってきますね♪
最後に、唾液について。
唾液には様々な働きがあることをご存知ですか?
- 食べ物の消化を助ける(消化作用)
- お口の中の汚れを洗い流す(浄化作用)
- 虫歯の予防(緩衝作用、再石灰化作用)
- 歯周病の予防(殺菌作用) …などなど
ざっくりと挙げましたが他にもいろんな働きがあるんですね。
唾液は噛む、という刺激が脳に伝わることで分泌されます。
そのため、加齢などで、噛む力が弱まると唾液が出にくくなります。
飲酒や喫煙なども唾液の分泌を減らす一因です。
唾液が減ると虫歯や歯周病のリスクが高まったり、口臭が強くなるなどのトラブルに繋がります。
唾液を沢山出す秘訣は「よく噛む」こと。
合わせて、唾液が出てくる「唾液腺」をマッサージするのも効果的です。
まずはお口の中の状態をセルフチェックしてみましょう♪
- 口の渇きが3か月以上毎日続いている
- 乾いた食べ物を飲み込む際に、しばしば水を飲む
- 夜間にのどが渇いて水を飲む
- 乾いた食品が噛みにくい
- 食べ物が飲み込みにくい
- 口の中がネバネバする
- 口の中が粘って話しにくい
- 口臭がある
- 義歯で口の中が傷つきやすい
上記の項目で当てはまるものが多いほど、唾液の分泌量が減っている可能性があります!
唾液の量が少ない方は、唾液線マッサージをしてみましょう♪
やり方は下の図の通りです。
唾液を増やして元気な歯茎をキープしましょう!
歯周病を予防するには、定期的な歯科医院でのチェックや歯垢・歯石の除去(プロフェッショナルケア)と、一人ひとりの歯並びや歯と歯茎の状態にあった適切な毎日のブラッシング(セルフケア)を習慣づけることが大切です。
みなさんの大切な歯を守るお手伝いをさせてください!
ご来院をお待ちしております♪