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北海道北広島市の歯医者 さいわいデンタルクリニック(HOME)新着情報ブログインビザライン中の歯茎の痛みや退縮の原因と治療法を完全解説

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2025/7/18ブログ

インビザライン中の歯茎の痛みや退縮の原因と治療法を完全解説

インビザライン中の歯茎の痛みや退縮の原因と治療法を完全解説

マウスピース矯正中、歯茎の痛みや腫れに悩んでいませんか?

インビザラインなどのアライナー矯正は見た目の自然さや取り外しの自由度から人気が高い一方で、「歯肉が退縮してしまった」「歯茎に痛みが出て治療を迷っている」といった声も少なくありません。特に歯肉炎や歯周病を抱える方にとって、マウスピースの装着は思わぬリスクを伴うことがあります。

「誤ったブラッシング」「装着時間の不均一」「アライナーの形状不備」に起因している矯正治療中の歯茎トラブルが増えているともいわれています。

この記事では、マウスピースによる歯茎トラブルの具体的な対処法をはじめ、インビザラインでの歯科矯正を行うにあたって知っておきたい情報を詳しくまとめました。

インビザライン矯正ならさいわいデンタルクリニック

さいわいデンタルクリニックは、北広島市大曲幸町に位置するアットホームな歯科医院で、インビザラインを使った矯正治療に500症例以上の実績があります。デジタル技術を駆使し、3Dスキャナーで精度の高い治療をご提供しています。

当院では一般歯科(むし歯の治療、歯周病の治療、義歯や入れ歯治療)・小児歯科(子どもの虫歯治療、乳歯のトラブル、虫歯予防)・矯正歯科(床矯正治療、インビザライン、マイオブレース)・口腔外科(歯の移植・再植、顎関節症)・審美治療(ホワイトエッセンス)・予防歯科(歯石除去、ブラッシング指導、フッ素塗布)の診療を行っております。気になる症状やお悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

さいわいデンタルクリニック

院名:さいわいデンタルクリニック
住所:北海道北広島市大曲幸町4丁目4-2
電話:011-375-6195

ご予約はこちら

インビザラインと歯茎の関係とは?基本構造と影響の仕組み

インビザラインとは何か?マウスピース矯正の基礎知識

インビザラインとは、透明なマウスピース型矯正装置を用いた歯列矯正治療の一つであり、従来のワイヤー矯正に比べて見た目が自然で、取り外しが可能という特徴があります。特に成人層を中心に人気が高まり、近年では日本国内でも多くの歯科医院がインビザラインによる矯正治療を導入しています。

この治療法は、患者一人ひとりの歯型を3Dスキャナーで読み取り、数十枚のカスタムマウスピース(アライナー)を段階的に装着しながら、少しずつ歯を動かしていきます。各ステップごとにわずかに異なる形状のアライナーを用い、2週間ごとに交換していくことで理想の歯並びへと導く流れです。

治療期間は平均して1年から2年とされており、症例によってはさらに短期間で完了するケースもあります。また、マウスピースは1日20時間以上の装着が基本とされ、食事や歯磨きの際に外すことができる点が衛生面でも評価されています。

ワイヤー矯正とインビザライン矯正の主な違いは以下の通りです。

比較項目インビザライン矯正ワイヤー矯正
見た目透明で目立ちにくい金属製で目立ちやすい
取り外しの可否取り外し可能固定式で取り外し不可
痛みや違和感比較的少ない初期段階で痛みが出ることが多い
口腔ケアのしやすさ歯磨きがしやすく虫歯リスク低い歯磨きが困難で虫歯リスクあり
食事制限ほとんどなし食事制限がある

一方で、装着時間を守らなかったり、清掃が不十分であったりする場合、予期せぬトラブルが起こることがあります。とくに歯茎への影響は見落とされがちですが、重要なポイントです。

歯茎とマウスピースの接触による物理的影響

インビザライン治療において多くの患者が不安を感じるのが、マウスピースが歯茎に直接当たることによる「接触刺激」です。特に、「マウスピース 歯茎まで覆う」「歯茎にあたる」「マウスピース 歯茎 痛い」などの再検索が多く、これは装置の形状や装着方法によって歯茎に不快感や痛みを生じる可能性があるためです。

インビザラインのマウスピースは、歯列に合わせて密着するように設計されていますが、場合によっては歯茎まで覆うようなカットラインになることがあります。このカットラインが歯茎の柔らかい組織に当たり続けると、軽度の炎症や白濁、腫れなどが発生することがあります。

マウスピースのカットラインやケアに関する情報を表にまとめました。

トラブル例主な原因推奨される対策
歯茎が痛むカットラインが歯茎を圧迫歯科医院で調整、角を丸める
歯茎が白くなる摩擦や圧迫による炎症や壊死の初期症状装着を一時中止し、早急に診察
歯茎に出血や腫れがある清掃不足・細菌の繁殖マウスピースの洗浄強化、歯間ブラシ併用
頬や口内の粘膜が擦れるマウスピースの縁が鋭い滑らかに削る or 新しいアライナーの再作成依頼

歯茎は非常にデリケートな部位であり、少しの刺激でも炎症を起こしやすいため、マウスピースの物理的構造がどのように影響するのかを理解し、適切な対応を取ることが重要です。

矯正による歯肉退縮のメカニズム(炎症・骨吸収)

インビザライン矯正を行う上で見逃されがちなリスクの一つに「歯肉退縮(歯茎が下がる現象)」があります。これは加齢だけでなく、矯正に伴う力の変化や炎症反応、歯周病との関連によって起こることがあり、インビザラインの利用にあたって不安が大きいポイントです。

矯正治療では、歯を動かすために一定の力がかかります。この力が過剰だったり、歯槽骨が薄い場所で歯を動かすと、骨が吸収されて歯茎が下がってしまう可能性があります。さらに、炎症を起こすとその周囲の組織が破壊され、歯肉が後退するスピードが早まることもあります。

歯肉退縮が起こる主なメカニズムには以下のようなものがあります。

  1. 歯周病による慢性的な炎症
  2. 矯正による過度な圧力による骨吸収
  3. 誤ったブラッシングや強すぎる力による物理的刺激
  4. 噛み合わせや食いしばりによる局所的な圧力集中
  5. 歯根が歯槽骨の外に飛び出すような移動(骨の脱臼状態)

歯肉退縮が進行してしまった場合、見た目の問題だけでなく、以下のような健康リスクも伴います。

  • 知覚過敏が起きやすくなる
  • 根面う蝕(歯の根の虫歯)が進行しやすくなる
  • 歯の動揺が強くなり、最悪の場合歯の喪失に至る

このようなリスクを避けるためには、次のような対策が不可欠です。

  • 矯正治療前に歯周病の有無を必ずチェックし、必要なら先に治療する
  • 治療計画を歯槽骨の厚みや歯肉形態に合わせて調整する
  • 治療中も定期的な歯周ポケット検査やレントゲン診査を行い、進行の兆候を早期発見する
  • 正しいブラッシング指導を受け、清掃習慣を維持する

治療前後の状態やリスク要因を以下の表にまとめました。

状態健康な歯肉歯肉退縮のある状態
歯茎の位置歯の首元を覆っている歯根が露出し、歯が長く見える
色や質感ピンク色で引き締まっている赤く腫れ、柔らかくなる
痛みの有無基本的に痛みなし知覚過敏や違和感を感じやすい
清掃のしやすさ通常のブラッシングで可能ブラシが当たると痛みが出ることも
リスク低い根面う蝕や歯の動揺リスクが高まる

こうした変化を防ぐためにも、インビザライン矯正を検討する前に、自分の口腔環境を正確に把握し、適切なクリニック選びを行うことが鍵となります。矯正専門医や歯周病認定医が常駐している医院を選ぶことで、歯肉退縮のリスクを最小限に抑えることができます。

インビザライン中に歯茎が下がる原因とは?

歯周病の進行による歯肉退縮

歯周病は歯を支える組織が慢性的に破壊される病気であり、インビザライン治療中にも進行する可能性がある点に注意が必要です。特に歯茎が下がってしまう原因として、歯周病の進行が大きく関与しています。歯周病は、歯と歯茎の隙間にプラークや歯石が蓄積し、そこに細菌が繁殖することで歯肉が炎症を起こし、やがて骨をも溶かしていくという病態です。

というのも、透明なマウスピース型のアライナーを長時間装着することで、口腔内の湿潤状態を変化させ、細菌が繁殖しやすくなる場合があるからです。そのため、日常の口腔ケアが不十分であれば歯周病のリスクは飛躍的に高まります。

歯肉退縮が進行すると、見た目だけでなく、知覚過敏や虫歯のリスクが増加し、さらにはインビザラインによる歯の移動にも悪影響を及ぼします。歯茎の後退が顕著な場合、歯根の露出によって装着時の違和感や痛みが強まることも報告されています。

歯周病が進行するメカニズムとそれが歯茎に与える影響は以下の通りです。

歯周病の進行段階主な症状歯茎への影響
初期歯茎の腫れ、赤み、出血歯肉炎が発生し、ブラッシング時に出血しやすくなる
中等度歯周ポケットの深まり、口臭歯周組織が破壊され始め、歯茎が退縮しやすくなる
重度歯の動揺、歯槽骨の吸収歯根の露出が進行し、歯茎が大きく後退、歯の安定性が低下

歯周病の初期症状に関しては、歯科医の定期的な診療とスケーリング、歯磨きの質の向上が重要です。特にマウスピース矯正中は、取り外しができる利点を活かし、1日2回以上のブラッシングとフロスの活用を欠かさず行いましょう。

また、歯肉退縮を防ぐためには、以下の点に注意を払う必要があります。

  1. 定期的に歯科医院で歯周ポケットの深さを測定してもらう
  2. 歯磨き圧を適切にコントロールする
  3. マウスピースの装着前後に口腔内を清潔に保つ
  4. インビザラインの装着時間と清掃のバランスを保つ
  5. 違和感がある場合はすぐに歯科医に相談する

インビザライン治療中は「見えない矯正」に集中しがちですが、歯茎の健康はその効果を左右する大きな要因です。見た目だけでなく、口腔の土台である歯肉を守ることこそが、矯正治療にとって重要です。

ブラッシング圧の強さや誤った磨き方

インビザライン矯正中に歯茎が下がる要因として見逃せないのが、ブラッシングの方法です。特にマウスピース矯正中は、虫歯や歯周病のリスクが高まりやすいため、普段以上に丁寧な歯磨きを意識する方が増えています。しかし、この意識の高さが裏目に出ることがあります。それが「力を入れすぎたブラッシング」による歯肉へのダメージです。

強すぎるブラッシング圧は、歯肉を傷つけたり、長期的には退縮の原因となる場合があります。歯茎が徐々に下がると、歯の根元が露出し、知覚過敏や虫歯リスクの上昇、見た目の問題などさまざまな影響が生じます。とくにインビザラインでは、マウスピースを装着している時間が長くなるため、プラークや食べかすが付着しやすく、ブラッシング時間が長くなる傾向もあります。

では、どうしてブラッシング圧が歯肉退縮のリスクとなるのでしょうか。それは、歯肉はやわらかい組織であるため、硬めの歯ブラシや強い圧力を何度も繰り返すことで、物理的にダメージを受けてしまうからです。特に「スクラビング法」と呼ばれる前後にゴシゴシこする磨き方は、歯茎の境目に圧力が集中しやすく、退縮が進みやすいとされています。

また、以下のようなブラッシング習慣も見直しが必要です。

誤った習慣問題点推奨される対処法
力任せに磨く歯肉が削れ、退縮しやすくなる軽い力で小刻みに動かす
硬すぎる歯ブラシを使用している毛先が歯肉を強く刺激する柔らかめ〜普通の歯ブラシに切り替える
歯ブラシを長期間交換しない毛先が広がり、歯茎に引っかかりやすい1ヶ月〜1.5ヶ月で交換を習慣化する
磨きすぎて出血が起きている出血は歯肉炎や過剰圧のサイン出血時はブラッシング圧と方法を見直す必要あり

特に、インビザライン中は毎回マウスピースを外した後にブラッシングを行う必要があるため、1日3回以上のブラッシングを行う人も少なくありません。その分、歯茎への刺激が蓄積しやすくなります。適切なブラッシングは歯科医院でプロに指導してもらうのが確実です。定期的に通院し、正しい方法を習得しましょう。

ブラッシングの方法を改善することで、歯茎の退縮リスクを軽減できるだけでなく、虫歯や歯肉炎といったトラブルも未然に防げます。マウスピース矯正中のオーラルケアは「優しく、確実に」が大切です。

装着時間の不均一による力の偏り

マウスピース矯正は、歯に一定の力をかけ続けることで徐々に歯列を整える治療法です。インビザラインもこの原理に基づいており、1日20時間以上の装着が基本とされています。しかし、装着時間が不規則になったり、外している時間が長すぎると、歯列全体にかかる力が偏ってしまい、その結果として歯肉や歯茎にも悪影響を及ぼす場合があります。

歯茎が下がる、腫れる、痛むなどの症状の中でも、「力の偏り」は見逃されがちな要因です。装着時間が日によってばらつくと、ある部分には力がかかり続け、別の部分には十分な力がかからないという状態が生まれます。特に奥歯や八重歯など、複雑な動きが必要な歯に偏った力が加わると、歯根膜や歯槽骨への負担が増し、歯肉退縮が進行する可能性があるのです。

装着時間の不均一がもたらすリスクと対策は以下の表の通りです。

状況問題点対処法
1日20時間未満の装着が続く矯正力が不十分になり、歯が予定通りに動かない毎日装着時間を記録して可視化する
数時間以上外す日が頻発している力のかかり方が毎日変わり、歯周組織に負荷がかかる食事や清掃以外は極力外さない習慣をつける
装着忘れが多いリセットされてしまい治療が後戻りしやすくなるスマホアプリやリマインダーで管理する
外した後に強く装着している過剰な圧力が歯茎や歯槽骨にダメージを与える無理に押し込まず、優しく着脱する

インビザラインは取り外しができる利便性がありますが、それと同時に「装着管理を自分でしなければならない」という責任も伴います。矯正の進行度にムラが生まれると、マウスピースが合わなくなったり、歯茎が痛みやすくなる、歯が浮いたように感じるなどの副作用が起きやすくなります。

さらに、装着時間が足りない状態が続くと、歯茎とマウスピースの間に微妙な隙間が生じ、そこにプラークや食べかすが溜まりやすくなることで、炎症や歯肉炎を引き起こす原因にもなります。このようなトラブルは、矯正期間の延長や再作成など、追加コストや通院時間の増加にもつながります。

治療中は「装着時間の一貫性を保つこと」が重要です。スケジュール管理が苦手な方は、専用アプリやタイマーなどのツールを使って習慣化するとよいでしょう。矯正治療を成功させるためには、日々の積み重ねが何よりの近道です。

歯茎が「白くなる」「痛い」「腫れる」症状の違いと注意点

歯茎が白くなるのはなぜ?内出血・壊死の可能性

歯茎が白く変色したことに気づいたとき、多くの方が「痛みがないから大丈夫」と見過ごしてしまいがちですが、これは重大な口腔トラブルの前兆である場合もあります。特にインビザラインなどのマウスピース矯正中は、歯茎が刺激を受けやすく、装着による圧迫、摩擦、血流障害などが重なった結果、歯肉の変色という形で現れることがあります。

まず理解しておくべきなのは、「白くなる=必ずしも異常」ではないということです。たとえば一時的な乾燥や一部の歯磨き粉の影響、口内炎の治癒過程などでも白っぽく見える場合があります。しかし、明らかに「歯茎全体が白い」「触るとブヨブヨしている」「出血を伴う」といった場合には、内出血や壊死の可能性を視野に入れた診察が必要です。

特に以下のような状況は注意が必要です。

状況例原因とメカニズム対処法
マウスピースの縁が歯茎に食い込んでいる局所的な圧迫による血流障害や内出血マウスピースの調整・歯科相談
歯磨き後に白く膜状になる研磨剤や強いブラッシングによる粘膜剥離歯磨き粉・ブラッシング方法の見直し
白い部分が潰瘍化しやすいウイルスや細菌感染による壊死または口内炎歯科医院での早期診断・治療
装着時間が極端に長いマウスピースによる歯肉の酸欠・血行不良装着時間の適正化・定期的な除去

特に「マウスピースの縁が歯茎に当たって痛みはないが白くなっている」場合、それは歯茎壊死の初期段階である可能性があります。壊死とは、血液循環が極端に悪くなり、歯茎の細胞が死んでしまう状態です。これを放置すると、歯肉退縮や歯槽膿漏といった深刻な事態へと進行するリスクもあります。

歯茎の色調変化は「痛みがないから大丈夫」とは限らず、早期の対応が求められます。写真では分かりづらい微細な変化もあるため、少しでも気になる場合は、歯科医院でのリアルタイム観察と診断が最も確実です。白くなる原因は単一ではなく、多因子が絡んでいる場合もあるため、原因の切り分けと的確な対応が求められます。

歯茎の痛みは装着初期?炎症?接触?

インビザライン治療中に多くの患者が経験する悩みの一つが「歯茎の痛み」です。この痛みは単なる違和感から鋭い痛みまでさまざまで、症状の現れ方も人によって異なります。痛みの原因を正しく把握し、適切な対策を取ることが快適な矯正生活への第一歩です。

まず大きく分類すると、歯茎の痛みには以下の3つの主要な原因があります。

原因分類症状のタイミング主な症状対処法
装着初期の適応反応初日〜3日以内軽い締め付け感・違和感通常は経過観察(数日で改善)
接触による刺激常時 or 特定アライナー交換時一部の歯茎がチクチク、ズキズキ痛むアライナーのカット調整・歯科相談
炎症による痛み装着後1週間〜赤く腫れてズキズキする・出血を伴うプラーク除去・抗炎症ケア・通院

装着初期の痛みは、歯列を移動させるために必要な「圧力」が歯にかかることによる自然な反応です。この痛みは通常、アライナーを交換して数日以内に収まり、特に対応を要することはありません。しかし、それ以外の「継続的に続く痛み」「強くなる痛み」は何らかのトラブルの兆候である場合がほとんどです。

特に、アライナーの縁が歯茎にあたって「ピンポイントで痛む」「出血を伴う」といった場合には、マウスピースの形状調整や再製作が必要となるケースもあります。マウスピース矯正はカスタム製作であるものの、少しの誤差で歯肉に過度な圧迫が加わる可能性があるため、注意が必要です。

また、歯磨き不足やブラッシングの偏りによりプラークが蓄積されると、歯肉炎や歯周病が発生し、歯茎にズキズキした痛みを引き起こします。この場合、市販の鎮痛薬では一時的な効果しかなく、根本的な改善にはなりません。プラークコントロールと炎症部位の局所洗浄が必要です。

痛みがあると、アライナーの装着を避けるようになり、治療計画がずれていくリスクも高くなります。矯正中の痛みは「原因を特定して対策する」ことが最優先です。

歯茎の腫れ・出血があるときにすべき対応

マウスピース矯正中に歯茎が腫れたり、出血することは珍しくありません。特にインビザラインのような長期間にわたる矯正では、歯肉炎や歯周病などのトラブルが起こりやすくなります。ただし、これらの症状がすべて「よくあること」として見過ごせるわけではありません。放置すると歯肉退縮や骨吸収といった深刻な状態へと進行することがあり、早めの対処が求められます。

歯茎の異変を感じたときの初期対応としては、以下のような「やってはいけない行為」と「推奨される行動」を把握しておくことが大切です。

状況例やってはいけない行動正しい対応法
歯茎が赤く腫れている強いブラッシングや指で押す柔らかい歯ブラシでやさしく清掃、様子を見る
出血がみられる出血を止めようと強く押し当てるうがいで清潔に保ち、刺激を避ける
マウスピースが擦れる自分で削って調整しようとする歯科医院に相談し、正規の方法で調整を依頼する
痛みが強い痛み止めに頼りすぎて放置する歯科で診断を受け、炎症か物理刺激かの原因を特定する

腫れや出血の背景には、歯磨き不足によるプラークの蓄積や、歯列移動による歯肉の圧迫、あるいはマウスピース自体のフィット不良が関与していることがあります。

さらに重要なのが、通院の判断基準です。以下のような症状がある場合は、速やかに歯科医院へ相談しましょう。

  • 数日以上腫れが引かない
  • 出血が毎日のように続く
  • 痛みが徐々に強くなっている
  • マウスピースの装着が困難になった
  • 膿が出る、口臭が悪化している

こうした症状は単なる接触刺激ではなく、歯肉炎や歯周病、あるいは歯槽膿漏の前兆である可能性があります。進行すればインビザライン矯正の中断や、抜歯を伴う外科治療が必要になることもあるため、軽視は禁物です。

歯科での処置は主に、炎症部位のクリーニング、マウスピースの微調整、抗菌剤の使用などが行われます。早期であれば数千円程度の保険診療内で済むことも多く、深刻化する前に対応することで治療費も抑えられます。

また、日常的な予防策としては「毛先の細い柔らかい歯ブラシ」「フロスやタフトブラシの併用」「毎回のマウスピース洗浄」などが有効です。市販のマウスピース洗浄剤を週2回以上使うだけでも、プラークの定着を抑え、炎症リスクを大幅に下げる効果があります。

マウスピース矯正と歯茎の違和感を軽減する対処法

歯茎にあたる/痛いマウスピースの調整方法

マウスピース矯正中に「歯茎が痛い」「マウスピースが歯茎に当たって違和感がある」といった症状は、多くの患者が直面する共通の悩みです。痛みの発生源は、マウスピースの形状や装着状態、歯列の個人差によって異なります。まず、こうした痛みが一時的なものであるのか、継続的な異常によるものなのかを判断することが重要です。

痛みの原因が「縁が鋭利なマウスピースによる歯茎への物理的な接触」である場合、装着を続けることで炎症や潰瘍のリスクを高めるため、早期の対処が必要です。特にインビザライン矯正では、マウスピースの形状やエッジ部分の仕上がりにより個人差が生じやすく、歯茎や頬粘膜に過剰な刺激を与えるケースも報告されています。

歯科医院での対処法は以下のとおりです。

調整内容方法と効果
エッジ研磨(ポリッシング)専用器具を用いてマウスピースの縁をなめらかに整えることで、摩擦と接触を軽減
再製作の判断歯茎への傷が深刻な場合、マウスピースの再製作を提案。特に歯列移動の計画とズレがある場合は有効
着脱指導適切な着脱方法を指導し、不要な圧迫を避けることで痛みの再発防止につなげる

また、自宅でできる応急処置としては「目の細かい爪やすりで縁の角をやさしく丸める」方法があります。ただし自己処理はマウスピースの精度に影響を与える恐れがあるため、慎重に行う必要があります。処理後の痛みが軽減しない場合や炎症が拡大している場合は、すぐに歯科医院を受診することが望ましいです。

市販のマウスピース用保護ワックスを使用することも一つの方法です。装着前にマウスピースの縁に薄く塗布することで、歯茎との摩擦を一時的に軽減できます。ただし、長期的には根本的な解決にはならないため、根本原因の解消が求められます。

市販の痛み対策グッズ・専用洗浄剤の活用

マウスピース矯正中に発生する歯茎や歯の痛み、そして口腔内の不快感は、多くの患者にとって日常的なストレスです。とくにインビザラインのようなアライナー矯正では、装着初期やアライナー交換時に痛みが強まる傾向があるため、市販の痛み対策グッズを賢く取り入れることが重要です。また、マウスピース自体の衛生状態が悪ければ炎症や歯肉炎の原因になるため、専用洗浄剤の活用も不可欠です。

市販されている痛み対策グッズは、ドラッグストアやネット通販で簡単に入手可能です。代表的な製品は次のとおりです。

商品カテゴリ使用目的使用タイミング注意点
歯科用ジェル(塗布型鎮痛剤)歯や歯茎の局所的な痛みの軽減アライナー装着前後傷や口内炎には使用不可の場合あり
歯列矯正専用ワックスマウスピースの角が歯茎に当たる場合の緩衝材装着時・就寝前食事時には取り外す必要あり
マウスピース冷却グッズ発熱や違和感を抑えるためにアライナーを冷やす装着前・痛みが強い時間帯冷やしすぎないよう注意
歯列矯正用マッサージブラシ歯茎を刺激し血行を促す朝晩のブラッシング時強くこすりすぎないこと

これらのグッズは、矯正治療中の痛みを和らげるだけでなく、歯肉退縮や歯茎の炎症予防にも一定の効果が期待できます。

加えて、マウスピースの清潔を保つことは痛みや不快感を防ぐうえで欠かせません。食後や就寝前にしっかりと洗浄を行うことで、口腔内のプラークの蓄積や虫歯・歯肉炎などのリスクを最小限に抑えることができます。

市販の専用洗浄剤には次のようなタイプがあります。

洗浄剤タイプ特徴使用頻度注意事項
酸素系発泡タイプ除菌・脱臭に優れ即効性あり毎日使用可能高温での使用は不可
タブレット型(錠剤型)水に溶かして漬け置きするだけで簡便就寝中に使用するのが一般的口に入れる前に必ず水洗い
泡タイプスプレー持ち運びやすく出先でも使える1日1~2回の補助洗浄に最適成分表を必ず確認

このように、インビザライン矯正中の痛みや不快感には、市販グッズと洗浄剤の両輪で対応することが理想です。市販の対策商品はあくまで補助的な役割であり、痛みが長期間続く場合や歯肉の異常が見られるときは、必ず歯科医院に相談しましょう。

マウスピースカットの仕方と再作成時のポイント

マウスピース矯正中に「歯茎に当たる」「頬の内側が痛い」といった症状を抱える方の多くは、マウスピースの縁や形状が原因になっている可能性があります。これらの症状を放置すると、歯肉炎や歯肉退縮などの深刻な問題につながるため、早期の対処が肝心です。そこで重要となるのが、マウスピースの「適切なカット」と「再作成の判断基準」です。

まず、マウスピースが歯茎に強く当たる場合、自分でできるカット調整には限界があります。歯科医師による専用機器を用いた処理が基本であり、誤ったカットは歯列移動に悪影響を与える可能性があるため、以下の手順で対処するのが安全です。

処置ステップ内容注意点
1. 症状の記録痛みのある箇所・時間・装着時の写真を記録観察期間を最低3日間以上設けるとよい
2. 歯科医に相談調整可能かどうか診断を受ける自己判断せず医師に説明すること
3. 医院でのトリミング医療用カッター・研磨器具で縁を調整調整後のフィット感を確認
4. 再作成判断変形が大きい、調整不可なら再作成へ通常は新しい型取りが必要

マウスピースの一部を自宅で削る場合は、あくまで応急処置として認識し、専用のやすりやネイルバッファーなどを用いてごく軽く縁を丸める程度にとどめましょう。

次に、マウスピースの再作成を行う際の注意点です。インビザラインでは、通常の交換周期(1~2週間)とは別に、再作成用の型取りやスキャンが必要となることが多く、再作成には1~2週間以上かかるケースもあります。

再作成の主な理由費用目安作成までの期間医院との連携ポイント
調整不可な不具合(欠損・ひび)無償または数千円通常10日~2週間診療時に即申請できるよう事前連絡
歯列変化による適合不良契約により異なる再スキャン後に新型制作既存治療計画の再確認が必要

このように、マウスピースの形状トラブルは速やかに対応することで、痛みや炎症を抑えるだけでなく、治療全体の成功にも直結します。違和感を感じたら早めに歯科医院へ相談することが重要です。

まとめ

インビザラインによるマウスピース矯正は、目立たず快適な治療法として広く支持されていますが、歯茎に痛みや違和感を覚える患者が一定数いるのも事実です。特に歯肉炎や歯周病の既往がある方、装着時間の不均一や誤ったブラッシング習慣がある方では、歯肉退縮や炎症などのリスクが高まります。

「少しの痛みだから」と放置してしまうと、歯茎の退縮が進行し、将来的に歯のぐらつきや抜歯リスクが高まる可能性もあります。だからこそ、早めの対策と継続的なケアが欠かせません。また、定期的な診療と清潔な装着習慣が、長期的な治療成功のカギとなります。

インビザラインによる矯正を安心して続けるために、自分の口腔環境をよく理解し、違和感があれば迷わず専門医に相談することが大切です。歯茎の健康は、インビザライン矯正の成果に直結する要素であることを、改めて意識してみてください。

インビザライン矯正ならさいわいデンタルクリニック

さいわいデンタルクリニックは、北広島市大曲幸町に位置するアットホームな歯科医院で、インビザラインを使った矯正治療に500症例以上の実績があります。デジタル技術を駆使し、3Dスキャナーで精度の高い治療をご提供しています。

当院では一般歯科(むし歯の治療、歯周病の治療、義歯や入れ歯治療)・小児歯科(子どもの虫歯治療、乳歯のトラブル、虫歯予防)・矯正歯科(床矯正治療、インビザライン、マイオブレース)・口腔外科(歯の移植・再植、顎関節症)・審美治療(ホワイトエッセンス)・予防歯科(歯石除去、ブラッシング指導、フッ素塗布)の診療を行っております。気になる症状やお悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

さいわいデンタルクリニック

院名:さいわいデンタルクリニック
住所:北海道北広島市大曲幸町4丁目4-2
電話:011-375-6195

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よくある質問

Q. マウスピースが歯茎にあたって痛みがある場合、自分でできる対処法はありますか?
A. マウスピースが歯茎に当たることで痛みを感じる場合、まずは専用ヤスリで角を丸めるなどの簡易的な対処が可能です。また、薬局で購入できる痛み軽減用のジェルや冷感パッチも一時的な緩和に役立ちます。ただし、自己判断での過度な削りや不適切な処置は歯肉炎や歯周病のリスクを高めるため、必ず歯科での再調整や診療を受けるようにしてください。

Q. 歯茎の白い変色はよくあることですか?治療が必要な状態ですか?
A. インビザライン矯正中に見られる歯茎の白い変色は、内出血や摩擦による一時的な変化であることが多く、自然に回復する場合もあります。ただし、白斑が数日以上続く場合や、痛みや腫れを伴う場合には壊死や歯肉炎の可能性があるため、早急な診療が必要です。白くなった部位を写真に残しておくと、歯科での診断がスムーズになります。

Q. インビザラインとワイヤー矯正では歯茎への影響にどんな違いがありますか?
A. インビザラインはアライナーを取り外して歯磨きできるため、プラークが溜まりにくく、歯肉炎や歯周病のリスクを軽減しやすいのが特徴です。一方で、ワイヤー矯正は装置周辺の清掃が難しく、歯肉退縮や炎症が生じやすい傾向があります。実際、複数の歯科医院の臨床結果では、歯肉退縮の発生割合がインビザラインよりもワイヤー矯正の方が約1.5倍高かったという報告もあります。歯茎への負担を抑えたい方には、インビザラインが有力な選択肢となるでしょう。

さいわいデンタルクリニックについて

さいわいデンタルクリニックは、北広島市大曲幸町に位置するアットホームな歯科医院で、患者様のさまざまな歯科のお悩みに対応しています。 当院は、インビザラインを用いた歯の矯正治療において北海道屈指の症例実績を誇り、500症例以上の経験を持っています。他院では受けて頂けない難しいとされる症例にも対応可能で、短期間での治療や幅広い価格帯でのご提案が可能です。
特に、近年のデジタル化の波に乗り、口腔内3Dスキャナー「アイテロ」を導入しており、マウスピース矯正や前歯用矯正の精度が向上しています。 さらに、当院の特性を活かしたホワイトニングもご提供しております。
また、クリニックは持続可能な開発目標(SDGs)にも取り組み、患者様の健康寿命の促進や環境に配慮した治療を目指しています。 働きやすい環境の実現にも力を入れ、ホワイト企業認定ゴールドの認定を受けています。 患者様が安心して通院できるよう、日々の治療に真摯に取り組んでいます。

他院との違い

マウスピース矯正は、従来の方法とは違い、交換式のマウスピースを使用して歯を整える治療法です。 この手法は導入が容易であるため、多くの歯科医院で手頃な価格で提供されるようになっています。 ただし、マウスピースがシンプルで手軽だからと、位置やアクセスの良さだけで歯科医院を選ぶと、歯の動きに関する知識や特定の技術の経験が不足している医院での治療は、時として矯正の失敗につながることがあるという事例が増加しています。
マウスピース矯正は一見シンプルに見えますが、その成果は歯科医師の経験や実績に大きく左右されます。 特定の技術の実績、治療の管理方法、矯正歯科の全体的な知識や技術を持つ医院での治療が、成功への鍵となる要素です。
当院では、インビザライン矯正の実績も豊富なため、他院では受けて頂けない難しいとされる症例にも対応可能で、短期間での治療や幅広い価格帯でのご提案が可能です。

 

インビザライン

 

医院概要

医院名・・・さいわいデンタルクリニック
所在地・・・〒061-1270 北海道北広島市大曲幸町4丁目4-2
電話番号・・・011-375-6195

医療法人mirai さいわいデンタルクリニック ご予約・お問い合わせはこちら 011-375-6195

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住所:北海道北広島市大曲幸町4丁目4-2
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