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北海道北広島市の歯医者 さいわいデンタルクリニック(HOME)新着情報ブログインビザラインで口ゴボを矯正できる?非抜歯矯正の失敗例と防ぐ方法を解説

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2025/7/3ブログ

インビザラインで口ゴボを矯正できる?非抜歯矯正の失敗例と防ぐ方法を解説

インビザラインで口ゴボを矯正できる?非抜歯矯正の失敗例と防ぐ方法を解説

「口ゴボって、インビザラインで本当に治るの?」
そう不安に感じている方は、あなただけではありません。

口元が前に出て見える「口ゴボ」は、横顔のバランスや見た目の印象を大きく左右します。

原因には骨格のズレや歯並びの悪さ、口呼吸の習慣など多くの要素が関係し、適切な治療法の見極めが非常に重要です。

インビザライン矯正は目立たないマウスピースで口元の改善を目指せる方法ですが、すべてのケースに適しているわけではありません。とくに非抜歯で進めたことで悪化した症例や、リテーナー装着のミスによる後戻りなど、誤った選択が後悔につながるケースも少なくありません。

本記事では、インビザライン矯正で口ゴボを治療する際の効果やリスクなど知っておくべき情報をまとめています。

インビザライン矯正ならさいわいデンタルクリニック

さいわいデンタルクリニックは、北広島市大曲幸町に位置するアットホームな歯科医院で、インビザラインを使った矯正治療に500症例以上の実績があります。デジタル技術を駆使し、3Dスキャナーで精度の高い治療をご提供しています。

当院では一般歯科(むし歯の治療、歯周病の治療、義歯や入れ歯治療)・小児歯科(子どもの虫歯治療、乳歯のトラブル、虫歯予防)・矯正歯科(床矯正治療、インビザライン、マイオブレース)・口腔外科(歯の移植・再植、顎関節症)・審美治療(ホワイトエッセンス)・予防歯科(歯石除去、ブラッシング指導、フッ素塗布)の診療を行っております。気になる症状やお悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

さいわいデンタルクリニック

院名:さいわいデンタルクリニック
住所:北海道北広島市大曲幸町4丁目4-2
電話:011-375-6195

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口ゴボとは?歯並びが良くても見た目が気になる理由と特徴

口ゴボの定義とセルフチェック方法

口ゴボとは、上下の前歯とそれを支える歯槽骨、そして唇が全体的に前方へ突出している状態を指します。専門的には上下顎前突という骨格的な特徴を伴うことが多く、横顔のバランスが崩れて見えることが主な見た目上の特徴です。

自分自身で口ゴボかどうかを判断する方法として、以下のセルフチェックが有効です。

チェック項目 内容 リスク評価
Eラインより唇が前に出ている 鼻と顎先を結ぶラインより唇が突出している
唇を閉じるのに力が必要 意識して力を入れないと口が閉じない 中〜高
口呼吸が習慣化している 寝ている時や日常的に口が開いてしまう癖がある
横顔で口元が目立つ 顔全体のバランスに対して口元の突出が顕著に見える
自撮りで前歯が強調される 写真写りで歯が前に出て見える、または唇が厚く見える 中〜高

口ゴボは単に見た目の問題だけでなく、機能面にも影響を及ぼすことがあります。たとえば口が閉じづらいことで口呼吸が慢性化し、虫歯や歯周病のリスクが高まるケースや、発音に支障が出ることもあります。

上記のセルフチェックで気になるポイントがあれば、自己判断で終わらせず、矯正専門の歯科クリニックなどで一度診断を受けることが、将来的な見た目と健康の両面において非常に有益です。

歯並びは良いのに口元が出て見える原因とは

「歯並びが整っているのに、なぜか口元が出て見える」このような悩みを抱える方は少なくありません。外見上は綺麗な歯列でも、実はその内側に隠れた構造やバランスのズレが原因となって、口元の印象を大きく左右していることがあります。

口元の突出が生じる恐れがあるのは次のような要素が関係しています。

パターン 原因と影響
歯列が前方に傾いている 前歯が唇を押し出すため、唇が常に前に出た状態になる
上下顎前突などの骨格性要因 顔全体の骨格バランスの問題により、歯列矯正だけでは改善が困難
非抜歯矯正による前方移動 スペース不足で歯列が前方に出てしまい、結果として口ゴボになる
習癖(口呼吸・低位舌) 成長過程で口元が正しく形成されず、突出傾向が強くなる
唇の筋力不足 唇の力が弱いため、突出した歯列を押さえ込めず、常に出た状態になる

このように、表面上の歯並びが綺麗だからといって、見た目が改善されるとは限らないのが口ゴボの難しさです。特にマウスピース矯正を検討している方は、歯列の角度や骨格構造をきちんと診断した上で治療計画を立てる必要があります。

骨格性・歯性・習癖性の3タイプ分類

口ゴボには主に3つの分類が存在し、それぞれに適した治療方法が異なります。原因を見極めずに治療を行うと、見た目が改善しないばかりか、治療期間や費用が無駄になる可能性もあるため、事前の正確な診断が不可欠です。

1 骨格性口ゴボ
骨格性口ゴボは、顎骨そのものが前方に突出しているタイプで、日本人に最も多い傾向です。上下顎前突のように、顔の骨格構造全体が前に出ており、口元の膨らみが顕著になります。このタイプは矯正治療だけでの改善が難しく、外科矯正や抜歯を伴うワイヤー矯正が必要になるケースが多くなります。

2 歯性口ゴボ
骨格には問題がなく、歯の傾斜や位置によって口元が前に出ているタイプです。比較的軽度で、インビザラインやマウスピース矯正での改善が期待できます。ただし、スペースが不足している場合には抜歯が必要となることもあります。このタイプは「インビザライン 口ゴボ 治る」と検索されるケースに多く該当します。

3 習癖性口ゴボ
日常生活の中での悪習慣、たとえば口呼吸、舌の位置異常(低位舌)、唇を巻き込む癖などによって発生するのが習癖性口ゴボです。成長期に多く見られ、大人になってからでも改善可能ですが、MFT(口腔筋機能療法)などを併用する必要があります。

この3つのタイプを正しく分類するためには、歯科用CTや口腔内スキャンなどの精密な診断が欠かせません。見た目だけで判断するのは難しく、専門の矯正歯科医による総合的な判断が求められます。

インビザラインで口ゴボは治せる?症例別に見る効果と限界

口ゴボの原因別に見るインビザラインの適応条件

口ゴボとは、口元全体が前方に突出して見える状態を指します。この症状の原因は一つではなく、骨格性、歯性、筋肉由来など複数の要因が複雑に絡んでいます。そのため、マウスピース型矯正装置であるインビザラインによってどの程度改善できるかは、原因の種類によって大きく左右されます。

まず骨格性の口ゴボは、上下の顎骨自体が前に出ている状態で、上下顎前突と呼ばれることもあります。このタイプでは、歯の位置を動かすだけでは改善が難しいため、外科手術を併用した外科矯正が必要になることが多く、インビザライン単独での治療には限界があります。実際に、骨格性のケースでは医師による精密診断とCT検査が不可欠とされ、インビザラインの適応外と診断されることも少なくありません。

一方、歯性口ゴボは、歯が前方に傾いて並んでいることによって口元が出て見える状態です。この場合、インビザラインのようなマウスピース矯正で歯を後方に動かすことができるため、比較的良好な改善が見込めます。特に前歯の突出が主な原因であれば、インビザラインで抜歯やIPR(歯間削合)を行うことで十分なスペースを確保し、後方移動によって見た目の改善が可能です。

筋肉由来のケースでは、口輪筋の過緊張や舌癖、口呼吸といった習慣が原因となり、口元の突出を引き起こしていることがあります。このような場合には、インビザラインだけでなく、MFT(口腔筋機能療法)などの併用が必要となります。インビザライン矯正中でも舌の位置や呼吸の仕方をトレーニングすることで、再発を防ぎやすくなります。

このように、インビザラインは万能ではありませんが、歯性の口ゴボであれば高い効果が期待でき、筋肉由来でもアプローチ次第で改善は可能です。問題は骨格性の口ゴボで、インビザラインの範囲を超える場合は外科的処置の検討が必要になります。

マウスピース矯正で治らない・悪化するケースの傾向

インビザラインをはじめとするマウスピース矯正は、目立たず快適という理由で人気を集めていますが、すべての症例に適しているわけではありません。特に口ゴボの矯正においては、治らないどころか悪化したと感じるケースもあり、その傾向や原因を正確に理解することが重要です。

まず、インビザラインで治療が難しい代表的なケースが、骨格性の口ゴボです。これは顎骨の前方への突出が原因であるため、歯の位置を動かすマウスピースでは根本的な解決が困難です。骨格的な突出が強い場合、歯を無理に下げようとしても限界があり、口元の印象を変えられず「治らなかった」と感じる結果につながります。

また、抜歯を行わずにインビザライン矯正を進めた結果、歯列が前方へ膨らんでしまい、かえって口ゴボが強調されたという失敗事例もあります。これは、治療計画時にスペース不足への対応が不十分だったことが主な原因です。マウスピース矯正はスペースの確保が鍵であり、それが不十分だと前歯の傾斜を抑えられずに「出っ歯気味の口ゴボ」に仕上がることがあります。

さらに、次のような条件に当てはまると、治療結果に満足できない可能性が高くなります。

  • 骨格的突出が強い(上下顎前突など)
  • 抜歯をせずにスペース確保が困難
  • 舌癖や口呼吸などの習慣が治療中も継続している
  • 歯の移動量が大きく、マウスピースの限界を超える
  • 治療計画の診断が甘く、歯の軌道が正確でない

近年では、AIを活用した矯正シミュレーションが可能になっており、事前に歯の動きや横顔の変化を予測することで、こうした失敗リスクを減らす取り組みも進んでいます。

失敗を防ぐためには、インビザライン専門の歯科医師による診断、骨格と歯列を総合的に判断した上での治療方針の提示が不可欠です。特に「口ゴボを治したい」という目的であれば、単に歯がきれいに並ぶだけでなく、「口元の突出感が改善されるか」という観点で治療計画を見極める必要があります。

インビザラインで改善した症例と治療のポイント

インビザラインによって口ゴボの改善に成功した症例は数多く存在しますが、その中でも特に重要なのは「適切な診断」と「計画の精度」です。

インビザラインで改善が見込める代表的なパターンを表にまとめました。

症例タイプ 施術内容 改善ポイント
歯性口ゴボ(軽度) 非抜歯・IPR 前歯を後方へ下げて口元の突出を緩和
歯性口ゴボ(中度) 抜歯・スペース確保 歯列の後退+口唇ラインの改善
習癖性+歯性混在 IPR+MFT併用 舌癖改善と歯列後退で突出感減少

また、インビザラインの強みは、治療中の可視化や軌道修正が可能な点です。治療過程で定期的にスキャンを行い、軌道から外れた場合は再設計(リファインメント)によって対応できます。このフレキシブルな機構が、従来のワイヤー矯正よりも安心感を与える要因となっています。

さらに、患者自身がマウスピースを装着する時間を守る意識も成功の鍵を握ります。1日20時間以上の装着が必要とされており、この点が守られなければ、どんなに精密な治療計画でも結果が得られないことがあります。

このように、インビザラインで口ゴボを改善するためには、「原因の適切な把握」「精密な治療計画」「治療中のリファインメント」「患者の協力度」という4つの柱が成功の鍵を握っていると言えます。

最後に、治療を検討する方は、まず信頼できる矯正歯科での診断を受け、自分の口ゴボがどの分類にあたるのか、マウスピース矯正で対応可能かをしっかりと見極めることが何よりも重要です。

インビザラインと他の矯正法の違いを徹底比較

ワイヤー矯正との違い(見た目・装着感・効果)

ワイヤー矯正とインビザラインの主な違いは「装着の目立ちやすさ」「装着中の快適性」「矯正力と治療の適応範囲」にあります。インビザラインは透明なマウスピース型の矯正装置であり、装着していても他人に気付かれにくく、特に成人や仕事中でも目立たず矯正を進めたい方に適しています。一方でワイヤー矯正は金属のブラケットを歯に固定するため、見た目の違和感が強く、笑った時や会話中に矯正していることが明確にわかってしまいます。

このほか、両者の違いを表の形でまとめました。

比較項目 インビザライン ワイヤー矯正
見た目 目立たない透明マウスピース 金属製で目立つ
装着感 違和感が少ない/取り外し可能 異物感あり/固定式
矯正力 中〜重度症例に対応可能(進化中) 全症例に対応/細かな調整可能
清掃性 取り外して洗える/歯磨きしやすい 食べ物が詰まりやすい/磨きにくい
通院頻度 約1〜2か月に1回 約3〜4週間に1回

このように、生活スタイルや症例の難易度によって選ぶべき矯正法は異なります。特に「人前に出る機会が多い」「できるだけ見た目の負担を減らしたい」といった希望がある方にはインビザラインが優れた選択肢となるでしょう。

外科矯正との併用や手術の必要性について

口ゴボの症状が「骨格性」に分類される場合、インビザラインやマウスピース矯正だけでは治療が難しく、外科的矯正(顎矯正手術)が必要になるケースがあります。特に上下顎前突や下顎後退など、顎の骨格そのものに問題がある場合は、歯の移動だけでは美しい横顔や正しい咬み合わせを得るのが困難だからです。

外科矯正では、上顎骨や下顎骨を手術によって切開・移動し、バランスの取れた顔貌と咬合を実現します。代表的な手術として「上下顎骨切り手術(SSRO、Le Fort I型など)」があります。これらの手術は全身麻酔下で行われ、入院が必要となることが一般的です。

項目 内容
適応症例 重度の骨格性口ゴボ、上下顎前突、反対咬合など
手術方法 上顎・下顎の骨切り、再配置(SSRO、LeFortI)
手術の流れ 矯正前準備→手術→術後矯正→経過観察
手術リスク 腫れ、神経障害、感染症など

インビザライン単独での治療が難しい場合でも、外科手術と組み合わせることで理想的な口元に近づけることが可能です。そのため、骨格性の問題が疑われる場合は、まずCT画像診断やセファロ分析を行い、矯正専門医や口腔外科医との連携のもとで総合的な治療方針を立てることが重要です。

インビザラインGOとの違いと対象症例の見分け方

インビザラインでの矯正治療を検討している方にとって、「フル版」と「インビザラインGO」の違いは非常に重要なポイントです。これらは一見同じマウスピース矯正のように思われがちですが、実は適応症例・治療範囲・治療方針が大きく異なり、選び方を間違えると期待した効果が得られない場合もあります。

まず、インビザラインGOは「前歯の軽度な歯列不正」に特化した部分矯正プログラムです。主に前歯から数えて片顎5番目(第二小臼歯)までの範囲を対象としており、歯並びの細かなズレやすきっ歯、前歯の傾きが気になる方に向いています。治療期間は平均で4か月〜8か月、費用も30万円〜50万円程度と、通常のフル版と比較して期間・コストを抑えやすいのが大きなメリットです。

一方、インビザラインフルは歯列全体を対象とした本格的な矯正プランで、「上下顎前突」「出っ歯」「奥歯のかみ合わせ不良」など、歯列全体に関わる問題や骨格性の不正咬合に対応できます。インビザラインGOでは対応できない症例にも柔軟に対応でき、必要に応じて抜歯やIPR(歯と歯の間をわずかに削る処置)を含む治療計画が可能です。

特に注意したいのは、見た目の歯並びが「少しズレているだけ」と感じていても、奥歯の咬み合わせや骨格の位置に原因があるケースです。たとえば、横顔の印象を悪くする「口ゴボ(上下顎前突)」の原因が骨格性の場合、前歯の部分的な矯正ではむしろ突出感が強調されてしまう可能性があります。このようなケースでは、インビザラインGOでは対応しきれず、フル版や外科矯正を併用する必要が出てくるのです。

そのため、インビザラインGOが適しているかどうかは、単に前歯が気になるという見た目の問題だけでは判断できません。クリニックではiTeroなどの3Dスキャン装置やセファロレントゲンによる精密検査を通して、歯列や骨格、かみ合わせの状態を正確に診断します。こうした医療的なスクリーニングを受けたうえで、はじめて「GOで対応可能か」「フルの方が確実か」の判断が下されます。

近年ではインビザラインGOの広告やPRも増え、安く短期間で矯正できるというイメージが先行していますが、重要なのは見た目の美しさだけではなく「咬合バランス」「後戻りのリスク」「長期的な安定性」を総合的に考慮することです。インビザラインGOは優れた部分矯正プランではありますが、あくまで対象症例が限られるため、まずは矯正歯科で正確な診断を受けたうえで、自分に最も適した治療法を選択することが成功への近道といえるでしょう。

口ゴボ矯正の失敗・後悔を防ぐためのチェックポイント

インビザライン治療後に起きやすい失敗と対策

インビザラインによる矯正治療は、見た目の目立たなさや取り外し可能な利便性から人気を集めています。しかし、特に口ゴボ改善を目的としたケースでは、治療後に「思ったより効果がなかった」「かえって口元が出て見えるようになった」といった不満や後悔の声が少なくありません。こうした失敗の原因を正しく理解し、事前に防ぐことが極めて重要です。

まず多いのが治療後の後戻りです。インビザラインで整えた歯列が数か月〜1年のうちに徐々に元に戻ってしまうケースが報告されています。その背景には、リテーナー(保定装置)の装着期間の短さや誤使用、あるいは顎や筋肉の成長が継続していたといった複合的な原因があります。

このほか、インビザライン治療後の不満の原因と、それに対する予防策をまとめました。

よくある失敗事例 原因 予防策
仕上がりが理想と違う 初期シミュレーションとのズレ/過度な期待 精密な診断と「歯列」と「骨格」の両視点からの治療計画
後戻りしてしまった リテーナーの装着不足/咬合不良 保定装置の適切な使用指導と定期チェックの継続
顔貌の変化が感じられない 骨格性の口ゴボに対し、歯列のみを動かした 外科的対応の必要性も含めた事前カウンセリング
治療期間が延びた アライナーの不適切な使用/再設計の繰り返し アライナーの正しい装着時間(1日20時間以上)の徹底
出っ歯が悪化した印象に 抜歯を回避し歯を前方に出す設計 抜歯・非抜歯の見極めとシミュレーション確認

また、矯正後に「出っ歯になったように見える」と感じる患者の中には、舌癖や口呼吸の習慣が残っている場合が多くあります。これらの機能的要因は、インビザライン単独の矯正では解決できないこともあり、筋機能療法(MFT)との併用が推奨されます。

さらに、症例によってはインビザラインよりもワイヤー矯正が適していることもあります。例えば、上下顎の重度の前突や、回転の強い歯を伴うケースでは、マウスピースでは限界があるため、治療手段の選択そのものを再考することも大切です。

後悔を防ぐ最大のポイントは、治療開始前に信頼できる矯正歯科で骨格・筋機能・歯列を総合的に診断してもらうことです。そして、自身の症状が本当にインビザラインの適応範囲なのかを見極めた上で、治療を進めるようにしましょう。

非抜歯矯正で悪化する症例の共通点

非抜歯矯正は、歯を抜かずに歯列全体のバランスを整える治療法として人気があります。しかし、適応を誤ると「口ゴボが悪化する」「前歯が突出して見える」「顔貌バランスが崩れる」といった深刻な結果を招くことがあります。

非抜歯矯正が逆効果になる代表的な症例と共通点を整理すると下記の表の通りです。

ケース分類 共通する症状 悪化の理由
骨格性口ゴボ(上下顎前突) 口元全体が前に出ている 骨格の突出は歯の移動だけでは解決できないため、非抜歯では前方への拡大が強調され逆効果になる
狭小顎・スペース不足 歯列が前方に広がる 抜歯せずにスペース確保を試みると、歯が外側や前方に押し出され口元の突出感が増す
過蓋咬合や開咬を伴う症例 噛み合わせのズレ 非抜歯では噛み合わせの改善が不十分で、上下のバランスが乱れやすい
アデノイド顔貌・口呼吸の習慣がある 上顎前突・下顎後退 非抜歯では空間確保ができず、舌圧や呼吸習慣の影響で口ゴボが進行

これらの症例に共通するのは、「骨格的な原因が強く歯列の移動だけでは改善できないこと」です。特に上下顎前突タイプでは、歯の移動よりも外科矯正を含む総合的な対応が必要となるケースが多くあります。

非抜歯矯正を選ぶ際に確認すべきポイント

非抜歯矯正を希望する患者は多いですが、下記の要素が揃っていない場合は慎重な判断が求められます。

  • 口元がすでに突出して見えるか
  • 上下顎の位置関係にズレがあるか
  • 舌癖や口呼吸などの悪習癖がないか
  • 歯列弓が十分に広くスペースがあるか

これらを診断するには、歯科用CTやセファロ分析といった専門的な検査が必要です。見た目の印象だけで判断すると、矯正後に「口が閉じづらい」「横顔が以前より不自然」といった後悔に繋がることがあります。

抜歯矯正と非抜歯矯正の違いを明確に理解する

以下は、治療方針の選定ミスがどのように影響するかを比較した表です。

比較項目 抜歯矯正 非抜歯矯正
対応できるスペース不足 抜歯により対応可能 前方拡大による補正(口元が出るリスク)
口ゴボ改善 抜歯による後退で改善可能 非対応または悪化の可能性あり
適応症例 骨格性・中度~重度 軽度・スペースに余裕がある症例

非抜歯の誤選択を防ぐには?

非抜歯で悪化するリスクを最小限にするには、矯正歯科医による精密な診断と、抜歯・非抜歯の両方を扱うクリニックでセカンドオピニオンを受けることが非常に重要です。インビザラインなどのマウスピース矯正だけで完結しようとせず、必要に応じてワイヤー矯正や外科処置を選択肢に入れる柔軟性も求められます。

リテーナーの装着ミスによる後戻りと対応法

インビザラインなどの矯正治療で得られた理想的な歯並びも、治療後のリテーナー(保定装置)の管理が不十分だと、わずか数ヶ月で「後戻り」が起こることがあります。特に口ゴボ改善を目的とした矯正では、わずかな前歯の動きでも口元の印象が大きく変わるため、保定の重要性は他の症例以上に高いです。

後戻りが起きる主な原因は以下の通りです。

主な要因 説明
装着時間の不足 指定時間(例:1日20時間)を守らないと歯が元の位置に戻る傾向がある
リテーナーの変形・破損 素材の劣化や破損によって保持力が低下し後戻りが進行
装着忘れ 数日間の未装着でも動いてしまうことがある
成長や咬合力による移動 特に10代後半や20代前半は顎の成長により歯列が変化することがある
舌癖や口呼吸の再発 根本原因が治っていないと再度口元の突出が起きる可能性がある

正しいリテーナーの使用方法と管理のコツは次の5つです。

  1. 初期6ヶ月は「1日20時間以上」の装着を厳守
  2. 毎日同じ時間に装着・取り外しをルーチン化
  3. 高温(お湯)で洗わない、変形防止
  4. 就寝中も必ず装着し、外す時間は必要最小限に
  5. 定期的な再診でフィット感や歯列の変化をチェック

後戻りが起きた場合の対応方法

軽度の後戻りであれば、再度マウスピース矯正を数枚だけ作成し補正する「再矯正」が可能です。ただし、中等度以上の後戻りでは再度数十万円規模の矯正治療が必要になることもあるため、最初の数ヶ月でのケアが極めて重要です。

後戻りレベル 推奨される対応
軽度(1mm未満) リテーナー再作製または追加マウスピースによる補正
中等度(1〜3mm) 再矯正プランの見直し+追加アライナー作製
重度(3mm以上) ワイヤー矯正または再抜歯・外科矯正含む再計画が必要な場合も

リテーナーの選択肢と特徴比較

リテーナー種類 特徴 向いている人
マウスピース型(クリア) 目立たず、装着感が軽い 審美性重視・軽度後戻り
ワイヤー固定型 長期的な安定性が高い 忘れがちな人・重度後戻り予防
ハイブリッド型(夜間のみワイヤー+日中クリア) 日中は審美性確保、夜は安定性重視 審美性と効果のバランスを求める人

矯正の「最後の仕上げ」であるリテーナー管理は、治療全体の成功可否を左右する大切なステップです。治療後に後悔しないためには、リテーナーの装着習慣をしっかりと定着させ、疑問点は歯科医師にすぐ相談できる環境を整えておくことが肝心です。日々のちょっとした意識と行動が、美しい口元の維持に直結することを忘れてはいけません。

まとめ

インビザラインによる口ゴボ治療は、目立ちにくく快適な矯正方法として注目されていますが、すべての症例に効果的とは限りません。特に骨格由来の上下顎前突やアデノイド顔貌が原因のケースでは、ワイヤー矯正や外科的処置が必要になる場合もあります。

また、治療後のリテーナー装着が不十分だったために、せっかく整えた歯並びが後戻りしてしまう事例も少なくありません。保定期間の重要性を理解し、歯科医師の指示に沿った管理を続けることが長期的な安定には不可欠です。

実績ある歯科医師のもとで治療方針を立てることで、後悔のない選択がしやすくなっています。口ゴボを根本から改善するには、自身の症状に適した方法を見極める「正しい診断」と「経験ある専門家の判断」が重要です。

見た目の印象は人生の選択肢に影響を与える大切な要素となります。まずは信頼できる矯正歯科で無料相談を受けるところから始めてみてください。

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さいわいデンタルクリニックは、北広島市大曲幸町に位置するアットホームな歯科医院で、インビザラインを使った矯正治療に500症例以上の実績があります。デジタル技術を駆使し、3Dスキャナーで精度の高い治療をご提供しています。

当院では一般歯科(むし歯の治療、歯周病の治療、義歯や入れ歯治療)・小児歯科(子どもの虫歯治療、乳歯のトラブル、虫歯予防)・矯正歯科(床矯正治療、インビザライン、マイオブレース)・口腔外科(歯の移植・再植、顎関節症)・審美治療(ホワイトエッセンス)・予防歯科(歯石除去、ブラッシング指導、フッ素塗布)の診療を行っております。気になる症状やお悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

さいわいデンタルクリニック

院名:さいわいデンタルクリニック
住所:北海道北広島市大曲幸町4丁目4-2
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よくある質問

Q. インビザラインで口ゴボが悪化することは本当にあるのでしょうか?
A. はい、実際に非抜歯でインビザライン矯正を行い、前歯の突出がかえって目立ってしまった症例も報告されています。特に骨格的に上下顎前突の特徴がある方や、歯列にスペースが少ない場合に起こりやすく、マウスピース矯正では力のかかり方が弱く、口元の突出改善には限界があることがあります。治療計画の段階で正確な診断と精密なシミュレーション(iTeroなど)を行うことが非常に重要です。

Q. リテーナーを正しく使わないと口ゴボが戻るって本当ですか?
A. はい、インビザライン矯正後にリテーナーの装着を怠ると、整った歯並びや口元のラインが数ヶ月〜1年以内に後戻りすることがあります。特に夜間の装着が不十分だったり、装置のフィット感に異常があっても放置してしまうと、後戻りのリスクが急激に高まります。治療終了後も最低1日12〜14時間以上、1〜2年間は装着を継続することが推奨されており、リテーナーの管理と使用は治療成功の鍵です。

Q. インビザラインとワイヤー矯正、口ゴボにはどちらが効果的ですか?
A. 口ゴボの原因によって最適な治療法は異なりますが、骨格性の問題が強い場合は、ワイヤー矯正や外科矯正の方が効果的なことが多いです。インビザラインは見た目が自然で装着感も良いですが、歯の大きな移動やスペースの確保が必要な症例には限界があり、治療力の点でワイヤー矯正が優位なケースもあります。費用面では差はあるものの、精密な診断と歯科医師の治療計画によって効果に大きく差が出ます。よって、自分の症例に合った方法を見極めることが最も重要です。

さいわいデンタルクリニックについて

さいわいデンタルクリニックは、北広島市大曲幸町に位置するアットホームな歯科医院で、患者様のさまざまな歯科のお悩みに対応しています。 当院は、インビザラインを用いた歯の矯正治療において北海道屈指の症例実績を誇り、500症例以上の経験を持っています。他院では受けて頂けない難しいとされる症例にも対応可能で、短期間での治療や幅広い価格帯でのご提案が可能です。
特に、近年のデジタル化の波に乗り、口腔内3Dスキャナー「アイテロ」を導入しており、マウスピース矯正や前歯用矯正の精度が向上しています。 さらに、当院の特性を活かしたホワイトニングもご提供しております。
また、クリニックは持続可能な開発目標(SDGs)にも取り組み、患者様の健康寿命の促進や環境に配慮した治療を目指しています。 働きやすい環境の実現にも力を入れ、ホワイト企業認定ゴールドの認定を受けています。 患者様が安心して通院できるよう、日々の治療に真摯に取り組んでいます。

他院との違い

マウスピース矯正は、従来の方法とは違い、交換式のマウスピースを使用して歯を整える治療法です。 この手法は導入が容易であるため、多くの歯科医院で手頃な価格で提供されるようになっています。 ただし、マウスピースがシンプルで手軽だからと、位置やアクセスの良さだけで歯科医院を選ぶと、歯の動きに関する知識や特定の技術の経験が不足している医院での治療は、時として矯正の失敗につながることがあるという事例が増加しています。
マウスピース矯正は一見シンプルに見えますが、その成果は歯科医師の経験や実績に大きく左右されます。 特定の技術の実績、治療の管理方法、矯正歯科の全体的な知識や技術を持つ医院での治療が、成功への鍵となる要素です。
当院では、インビザライン矯正の実績も豊富なため、他院では受けて頂けない難しいとされる症例にも対応可能で、短期間での治療や幅広い価格帯でのご提案が可能です。


インビザライン

 

医院概要

医院名・・・さいわいデンタルクリニック
所在地・・・〒061-1270 北海道北広島市大曲幸町4丁目4-2
電話番号・・・011-375-6195

医療法人mirai さいわいデンタルクリニック ご予約・お問い合わせはこちら 011-375-6195

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お車でのアクセス:駐車場完備(5台) 第2駐車場あり

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休診日:日曜日・祝日

■ → 木曜日 午前9:00 ~ 13:30(受付13:00まで)
▲ → 土曜日 午前9:00 ~ 14:30(受付14:00まで)

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