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2025/5/15ブログ

インビザラインの抜歯が必要な人の特徴と避けたいケース

インビザラインの抜歯が必要な人の特徴と避けたいケース

インビザラインで抜歯が必要だと言われ、不安や疑問を抱えていませんか。
「本当に抜歯が必要なのか」「治療後に歯並びやスマイルはきれいになるのか」そんな声を多くの患者から聞きます。

抜歯を伴うインビザライン矯正は、スペースの確保や歯列の改善を目的とした重要な治療計画の一つです。しかし、抜歯の有無で迷ってしまうのは、治療費や期間、リスク、口元の変化など、判断材料が多岐にわたるからでしょう。実際、抜歯によって歯並びや前歯の突出感が改善された症例も多く報告されており、治療後のスマイルに自信を持てたという声もあります。

本記事では、専門的な視点から抜歯が必要とされる代表的なケース、治療方法の違いについて詳しく解説しています。
インビザライン矯正の選択に迷うあなたにとって、後悔のない判断材料を得るための有益な情報となるでしょう。

最後まで読むことで、あなた自身にとって抜歯のメリットがあるのか、他の方法が可能なのか、今の不安を納得に変える視点がきっと見えてきます。

インビザライン矯正ならさいわいデンタルクリニック

さいわいデンタルクリニックは、北広島市大曲幸町に位置するアットホームな歯科医院で、インビザラインを使った矯正治療に500症例以上の実績があります。デジタル技術を駆使し、3Dスキャナーで精度の高い治療をご提供しています。

当院では一般歯科(むし歯の治療、歯周病の治療、義歯や入れ歯治療)・小児歯科(子どもの虫歯治療、乳歯のトラブル、虫歯予防)・矯正歯科(床矯正治療、インビザライン、マイオブレース)・口腔外科(歯の移植・再植、顎関節症)・審美治療(ホワイトエッセンス)・予防歯科(歯石除去、ブラッシング指導、フッ素塗布)の診療を行っております。気になる症状やお悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

さいわいデンタルクリニック

院名:さいわいデンタルクリニック
住所:北海道北広島市大曲幸町4丁目4-2
電話:011-375-6195

ご予約はこちら

インビザラインで抜歯しないと治らない?避けたい人の選択肢とは

抜歯を避けるためのマウスピース設計とは?

インビザラインによる矯正治療は、従来のワイヤー矯正と比べて見た目の自然さや取り外しの利便性が評価されてきました。しかし、歯並びを整えるためには、抜歯の必要性が出てくることがあります。そうした中で、抜歯を避けたいと考える方も少なくありません。そのような場合に活用されるのが、マウスピース矯正における非抜歯設計です。

非抜歯設計では、IPRや歯列の側方拡大といった技術が活用されます。IPRとは、歯と歯の間を少しだけ削りスペースを作る方法で、通常は0.1ミリから0.25ミリほど削ることが一般的です。これにより、全体的な歯列の調整が可能になります。もう一つの方法として歯列拡大があります。歯を外側に広げて並べることでスペースを確保する方法ですが、顎の構造や歯肉の状態によっては適応できないケースもあります。

マウスピース矯正では、これらの技術を組み合わせて治療計画を立てます。ただし、歯の移動には限界があるため、すべての症例において非抜歯での対応が可能とは限りません。特に叢生と呼ばれる歯の重なりが強いケースや、出っ歯・口ゴボといった前方への突出が顕著な症状の場合は、抜歯を伴わないと十分な改善が難しいこともあります。

また、非抜歯設計を希望する場合でも、無理な治療計画は治療期間の長期化や後戻りのリスクを高める可能性があります。治療中にアタッチメントや顎間ゴムなどを併用することで対応することもありますが、それらが適切に機能するためには患者の協力度が非常に重要になります。

マウスピース矯正における非抜歯設計の可否は、以下のような要素で判断されます。

判断基準 内容
歯列の叢生度 歯が重なっている程度が強いと非抜歯は難しい
顎の大きさと形状 拡大スペースがあるかどうかが鍵になる
顎間のバランス 上下の歯列のバランスによって抜歯の要不要が変わる
IPRの実施可能範囲 安全に削れる歯の数や位置によってスペース確保に限界がある
患者の希望と理解度 非抜歯の希望があっても現実的に対応可能か

このように、非抜歯による矯正には技術的な工夫と慎重な診断が必要です。最終的には、担当の歯科医師と丁寧に相談を行い、口腔内の状態や治療のゴールに基づいた治療方針を決定することが重要です。見た目だけでなく、機能面や長期的な安定性を視野に入れた判断が求められます。

対応できないケースとその理由(口腔構造 顎関節症など)

インビザライン矯正では、多くの症例で抜歯を避ける努力がなされていますが、すべての患者に非抜歯設計が適しているとは限りません。特に口腔構造の特徴や顎関節の状態が大きな要因となるケースでは、抜歯を伴う矯正が必要になることがあります。

たとえば、歯の大きさに対して顎の幅が狭い方の場合、歯を並べるスペースそのものが不足しています。そうした症例では、側方拡大やIPRを行ってもスペースが足りず、抜歯が避けられない状況になります。また、歯列全体を無理に拡大すると、噛み合わせに支障が出たり、歯肉の退縮や骨の突出といったトラブルにつながることもあります。

顎関節症を抱えている方にも注意が必要です。マウスピースの使用によって顎の位置が変わると、顎関節に負荷がかかり症状が悪化する可能性があります。このような場合は、非抜歯での調整が逆効果となることがあるため、慎重な診断が求められます。特に開咬と呼ばれる奥歯だけが噛み合っていて前歯が開いてしまう症状や、交叉咬合といった左右非対称の歯列を持つ症例では、抜歯がより効果的とされることがあります。

以下のような条件に該当する場合は、非抜歯設計では対応が難しいとされています。

条件 対応が難しい理由
顎の幅が極端に狭い場合 スペースが確保できず、歯列拡大に限界がある
顎関節症の既往がある場合 マウスピースの装着が関節に負荷をかける可能性がある
骨格的な出っ歯や受け口がある場合 歯の移動だけでは改善できず、外科的処置や抜歯が必要になることがある
歯のねじれが強い場合 回転を伴う歯の移動はスペースが必要となり、非抜歯では難しい
奥歯の傾斜が大きい場合 全体の咬合バランスが崩れやすく、矯正力の制御が難しくなる

このように、個々の患者の症状や顎の構造に応じて、最適な治療法を見極めることが必要です。非抜歯にこだわりすぎてしまうと、仕上がりに不満が残ったり、健康面に悪影響を及ぼす可能性もあるため、現実的な治療の選択が求められます。

無理に非抜歯を選んだ結果どうなる?

インビザラインでの矯正を希望する方の中には、抜歯を避けたいという気持ちから、無理に非抜歯を希望されるケースもあります。しかし、そのような治療方針が必ずしも良い結果につながるとは限りません。非抜歯にこだわるあまり、歯並びや咬み合わせに問題が残ってしまう例も実際にあります。

歯を並べるためのスペースが十分でない場合、無理に歯を動かすと前歯が外側に突き出してしまい、いわゆる口ゴボと呼ばれる状態になることがあります。見た目の違和感だけでなく、咀嚼機能や発音にも影響を及ぼすことがあります。また、無理に歯を移動させることで、歯根吸収や歯肉退縮が起きやすくなる点も問題視されています。

さらに、治療が終わった直後は綺麗に見えても、保定が不十分だったり、歯列のバランスが悪かったりすると、後戻りが起こりやすくなります。特に前歯の位置が不安定な状態で治療を終えると、数年後には歯が再び重なり合ってしまうこともあります。

こうした問題を防ぐためには、矯正歯科医が治療計画の段階で行う精密な診断が非常に重要です。CT画像や3Dスキャンなどを活用し、歯列の状態を詳細に分析したうえで、非抜歯が現実的かどうかを見極めます。また、患者自身も治療の目的や仕上がりへの希望だけでなく、リスクや限界について正しく理解することが求められます。

医師の見解としても、抜歯を回避することが最優先ではなく、機能的かつ審美的に安定した結果を目指すべきだとされています。長期的な視点で見たときに、抜歯を選んだ方が良好な仕上がりと満足度につながることも少なくありません。

マウスピース矯正で最良の結果を得るためには、以下の要点を押さえることが重要です。

  • 仕上がりを重視するあまり非現実的な希望を押し通さない
  • 歯科医師との十分なカウンセリングを行う
  • 矯正後の保定を含めた長期的な視点を持つ
  • 治療方針に柔軟性を持ち、必要に応じて抜歯を受け入れる姿勢も持つ

このような視点で治療に臨むことで、納得のいく結果が得られやすくなります。インビザラインは患者主体の治療ではありますが、専門家の知見に基づく提案を尊重することが、最も良い選択に繋がるのではないでしょうか。

インビザライン抜歯が難しい人・できない人の特徴

骨格・歯の位置関係で抜歯が困難なケース

インビザライン矯正を検討する際、抜歯を前提とした治療計画が立てられることがあります。しかし、すべての症例において安全に抜歯が行えるとは限らず、口腔内の構造によっては抜歯そのものが難しい場合があります。特に骨格や歯の位置関係が複雑な症例では、抜歯によるリスクや制限が生じるため注意が必要です。

上下の顎の骨格バランスが著しく崩れているケースでは、抜歯によって咬合のズレが大きくなる可能性があります。たとえば、下顎が後退している方に対して上顎の小臼歯を抜歯すると、前歯の突出を改善するどころか、咬み合わせが不安定になることがあります。逆に、上顎が狭くて下顎が前方に出ている方に対して無理に抜歯を行うと、顎のバランスがさらに崩れて顔貌に影響を及ぼすリスクもあります。

特に4番抜歯と呼ばれる第一小臼歯の抜歯は、矯正治療で頻繁に行われるものの、その周囲には上顎洞や神経が走っている場合があり、術前の慎重な評価が求められます。インビザラインで矯正を行う際には、歯の移動距離や傾斜角度を3次元的に計算したうえで、抜歯の有無を判断する必要があります。そのため、CT撮影や口腔内スキャンを活用した立体的な評価が重要となります。

以下のような条件が揃うと、抜歯は困難とされる傾向があります。

抜歯が困難な条件 理由
顎の成長が未成熟 抜歯により顎の発育に悪影響を与える可能性がある
顎の左右非対称が著しい 抜歯によって左右差が強調される可能性がある
顎関節の位置が不安定 咬合のバランスが崩れて関節に負担がかかることがある
骨が薄く歯根が突出している 抜歯によって歯槽骨の損傷や歯肉退縮が起こりやすくなる
顎のスペースが不足している 抜歯後の移動距離が長くなり、安定した歯列確保が難しくなる

このような場合、抜歯によるメリットよりもデメリットの方が大きくなりやすいため、矯正計画の見直しが必要です。歯列や骨格のバランスを維持しながら、非抜歯で矯正を進めるための代替案を提案できる歯科医師との連携が欠かせません。特に顎関節や咬合のバランスに影響が及ぶ可能性がある場合は、長期的な健康維持の観点からも非抜歯を検討する価値があります。

歯周病・虫歯・健康状態による制限

抜歯を前提とした矯正治療を進めるにあたり、口腔内の健康状態は非常に重要な判断材料となります。歯そのものに問題がある場合や、全身疾患によって抜歯後の回復や治療経過にリスクが伴う場合には、抜歯を避ける判断がされることがあります。

まず、歯周病を抱えている患者の場合、抜歯によって咬合のバランスが不安定になるリスクが高まります。歯周病は歯を支える歯槽骨を徐々に破壊していく疾患であり、歯の動揺や骨吸収が進んでいる状態では、抜歯によって周囲の歯の安定性まで失われるおそれがあります。そのため、重度の歯周病が進行している場合には、抜歯を伴う矯正治療自体が難しいと判断されることもあります。

また、虫歯の進行状況も抜歯の可否に大きく関わります。抜歯予定の歯が既に重度の虫歯に侵されている場合には、予定通りの処置が難しくなり、治療計画の変更が必要になることがあります。一方で、抜歯対象外の歯が虫歯を患っていると、矯正治療の途中で問題が発生するリスクもあります。そのため、矯正治療前には全体的な虫歯の有無と進行状況の確認が不可欠です。

さらに、全身疾患を持つ患者、特に糖尿病や心疾患、出血傾向がある場合には、抜歯後の出血リスクや治癒の遅れが懸念されます。特に糖尿病患者は創傷治癒が遅れる傾向があるため、抜歯による創部が長期間閉じず感染を引き起こす可能性もあります。

抜歯を避けた方が良い健康状態の一例を下記にまとめます。

健康状態 抜歯が避けられる理由
重度の歯周病 骨支持力が低下しており、抜歯により周囲の歯の安定性が損なわれる
虫歯が複数本にわたり進行している 治療の優先度が高く、矯正治療による圧力が虫歯の悪化を招く可能性がある
糖尿病などの全身疾患 出血リスクや治癒遅延により抜歯後の経過が悪化する可能性がある
免疫力の低下状態 抜歯創部が感染しやすく、回復までに長期間を要する可能性がある

このように、矯正治療における抜歯は単なる技術的な問題ではなく、患者の健康状態を総合的に判断して行われるべきものです。治療の成功率や患者満足度を高めるためにも、事前の精密検査と医師との丁寧なカウンセリングが重要です。

親知らず・八重歯・上顎だけ抜歯などの特殊ケース

親知らずの抜歯は必要?タイミングと注意点

インビザラインによる矯正を進める際、親知らずの扱いは慎重に検討すべき要素の一つです。特に、歯列全体の移動を計画する場合、親知らずが移動の方向やスペース確保の妨げになることがあります。矯正治療の効果を最大限に引き出すには、親知らずの状態と位置を正確に把握し、必要に応じた対応が求められます。

親知らずは第三大臼歯とも呼ばれ、最も奥に生える永久歯です。すでに並んでいる歯列に対して、スペースが足りない状態で生えてくるため、横向きに傾いたり、完全に歯肉の中に埋まったままであったりすることが多く見られます。このような場合、歯列の後方から前方に圧力がかかり、矯正で整えた歯並びが後戻りするリスクが高まります。

また、インビザラインでは歯の移動方向を正確に設計しますが、親知らずの存在が予期せぬ抵抗を生むことがあります。特に上顎の親知らずは骨との結合が強く、動きづらいことから、計画通りに歯を移動させるために抜歯を選択するケースもあります。抜歯の判断は、矯正前の検査で行われるCTやパノラマレントゲンの結果に基づき、歯の生え方や周囲組織の状態を総合的に評価して行います。

適切な抜歯のタイミングも重要なポイントです。一般的には20代前半までの抜歯が、治癒も早くリスクも少ないとされています。年齢が進むと、親知らずの根が骨としっかり結合し、抜歯後の腫れや痛みが強くなることがあります。矯正治療の計画段階で親知らずの位置や生え方に問題が見られる場合は、早期に対応することで治療の効率と快適性が向上します。

以下のテーブルは、親知らず抜歯の判断材料を簡潔にまとめたものです。

親知らずの状態 抜歯の必要性 注意点
横向きに埋まっている 高い 歯列の圧迫、歯並び後戻りのリスク
完全に萌出していて正常な咬合 低い 定期的な清掃と経過観察が必要
一部だけ萌出し清掃困難 中程度 虫歯や歯周病の温床になりやすく感染リスクあり
他の歯を押している兆候がある 高い 早期抜歯で移動計画の妨げを防止

矯正治療の成功には、親知らずの存在が与える影響を事前に把握し、適切な対処を行うことが非常に大切です。抜歯を回避したい気持ちがあっても、将来の歯列の安定や治療の精度を考えた場合には、計画的な抜歯が必要とされることがあります。

八重歯を残すべきか?歯科医の判断基準

八重歯は日本では可愛らしさやチャームポイントとして捉えられることもありますが、矯正歯科においては判断が分かれる症例です。インビザラインによる矯正治療においても、八重歯の位置や状態に応じて残すか抜くかの判断が分かれるため、慎重な診断が求められます。

八重歯は犬歯(糸切り歯)が歯列から外れて生えてしまった状態であり、見た目だけでなく咬合機能や清掃性にも影響します。犬歯は噛み合わせを支える重要な歯であり、本来ならば適切な位置にあるべき歯です。しかし、萌出するスペースが足りないことで列外に出てしまい、見た目の問題に加えて歯垢や歯石が溜まりやすく、虫歯や歯周病の原因になることがあります。

インビザラインでは、3次元的な歯の移動が可能なため、ある程度の八重歯は歯列内に戻すことができます。ただし、顎の大きさや他の歯の位置によっては、歯列に組み込むための十分なスペースがないケースもあり、その場合は抜歯を含めた計画を立てることが現実的です。特に小臼歯の抜歯が検討されるケースでは、スペースを確保しながら八重歯を移動させることで、美しさと機能性の両立を図ることができます。

歯科医が八重歯の抜歯を検討する際には、以下のような判断基準があります。

判断基準 判断のポイント
顎の大きさと歯の大きさのバランス 歯のサイズに対して顎が小さい場合はスペース不足で抜歯が必要なことが多い
他の歯の傾きや移動余地 八重歯以外の歯が動かせない場合はスペース確保が難しく抜歯が有力になる
審美的希望 見た目の維持を重視する場合は歯列内に戻す努力がされる
歯の健康状態 八重歯に虫歯や歯周病が見られる場合は保存が難しくなることがある

また、治療の際には患者自身の希望も大切な要素です。八重歯をあえて残したいという方には、見た目と機能のバランスを取りながら、どのように歯列に組み込むかを検討する必要があります。カウンセリングでは、保存によるメリットとデメリット、そして抜歯を選択した際の変化を明確に説明してくれる歯科医を選ぶことが望ましいです。

上顎だけ矯正するリスクと対処法

インビザライン矯正において、上顎だけの部分矯正を希望される方は少なくありません。目立つ上の前歯の並びだけを整えたい、下の歯列には満足している、あるいは費用面を抑えたいといった理由から、部分矯正を検討する方も多いのが現状です。しかしながら、上顎だけの矯正にはいくつかの注意点があり、全体のバランスを無視してしまうと後々トラブルになる可能性があります。

最も大きなリスクは、上下の咬合バランスが崩れてしまうことです。歯列というのは上下の歯が噛み合うことによって機能しています。上顎だけを矯正して歯の位置を変えてしまうと、下顎との咬み合わせが合わなくなり、結果として顎関節に負荷がかかる場合があります。これが慢性的な顎関節症や咀嚼障害につながることもあるため、慎重な設計が必要です。

また、上顎だけの移動により歯列の中心線がずれることもあり、見た目の左右非対称が目立ってしまうケースもあります。矯正後に笑顔が不自然に見えたり、フェイスラインに違和感を覚える要因となることもあり、審美面での満足度が低下する可能性も考えられます。

上顎だけの矯正を行う場合でも、以下のポイントをチェックした上で治療計画を進めることが重要です。

チェック項目 内容
噛み合わせの評価 上下の咬合関係に大きなズレがないか事前に確認する
中心線のズレの確認 歯列の中心が顔のラインに合っているかを診断する
顎関節の健康状態 顎に異常がある場合は部分矯正を避けた方が良い
見た目のバランス 上顎のみ整えることで左右差や不自然なラインが生じないか検証する
長期的な安定性の確保 全体の歯列と調和した動きができているかを確認し、後戻りのリスクを最小化する

部分矯正は魅力的な選択肢ではありますが、治療範囲が限定されるために思わぬデメリットが生じることもあります。特に上下の咬み合わせを無視してしまうと、治療後の生活に大きな影響を及ぼす可能性があるため、歯科医の助言をもとに慎重に判断することが求められます。短期間で結果を出すことよりも、長期的に安定し健康的な口元を維持することが、矯正治療における本質的な目的となるのではないでしょうか。

信頼できる歯科医院の選び方とチェックポイント

インビザラインファカルティなど認定医の有無

インビザライン矯正を成功させるには、信頼できる歯科医師の選定が非常に重要です。矯正治療は、機器やシステムの性能だけでなく、それを使いこなす医師の技術と経験が結果を大きく左右する分野です。その中でもインビザラインファカルティと呼ばれる公式指導医や、プラチナプロバイダーなどの認定制度は、医院選びの際に参考にすべき明確な指標となります。

インビザラインファカルティは、メーカーが公式に認定した講師であり、他の歯科医師に対して治療技術を指導できる立場です。こうした認定医は、豊富な臨床実績と高度な判断力を有しており、複雑な症例にも柔軟に対応できる可能性が高まります。また、インビザラインには年間の症例数に応じて認定されるランク制度があり、プラチナ、プラチナエリート、ダイヤモンドなどの区分があります。これらのランクは実績に基づくものであり、治療件数が多い医院ほどそのノウハウが蓄積されています。

医師の資格や実績を見極める際には、以下のようなチェックリストが有効です。

確認ポイント 内容
インビザラインファカルティ 公式に講師として認定されているか
症例数ランク(プラチナ等) 年間症例数に応じた実績のランクがあるか
矯正専門医かどうか 日本矯正歯科学会などの資格保有があるか
複雑な症例への対応経験 抜歯症例や外科的処置を含む治療経験があるかを確認する
継続的な研修参加状況 学会やセミナーに積極的に参加し、最新技術に対応しているかを確認する

患者にとって矯正治療は長期間にわたる医療体験となるため、単なる技術力だけではなく、説明の丁寧さや不安への対応など、総合的な信頼感も重視されるべきです。認定制度を持つ歯科医師は、一定の基準をクリアしているため、初めて矯正を受ける方でも安心して相談できる環境が整っている可能性が高いといえます。

無料相談やCT検査の提供有無

矯正治療を検討している方にとって、初回相談時の対応や費用の透明性は非常に重要なポイントです。特に、無料相談の有無やCT検査の提供体制は、医院選びの際に確認すべき具体的な要素の一つです。診断前の段階でどれだけの情報を無償で開示してくれるかは、その医院が患者目線で運営されているかを測るバロメーターになります。

無料相談がある医院では、治療の流れや料金体系、通院頻度、想定される治療期間、使用するマウスピースの枚数など、患者が気になる情報を事前に確認することが可能です。また、費用の内訳が明確に説明されることで、治療開始後の追加費用に関する不安を軽減できます。

CT検査や3Dスキャンの導入状況も見逃せないポイントです。従来のレントゲンでは把握しきれない歯の根の状態や顎の骨格までを把握できるため、治療計画の精度が格段に向上します。特に抜歯の必要性や歯列拡大を検討している症例では、こうした精密検査が治療の成功に直結するため、その設備の有無を事前に確認するべきです。

無料相談・検査体制の比較表を以下に示します。

項目 内容
初回相談の費用 完全無料か一部負担か(例:口腔内チェックのみ無料)
CT検査の提供 最新の3D画像による立体解析が可能か
スキャン機器の有無 iTeroなどのデジタルスキャンでの歯型採取が可能か
事前見積もりの提示 治療開始前に治療費の総額と分割払いなどの説明があるか
カウンセリング時間の確保 一人ひとりに対して丁寧に時間をかけた説明が行われるか

患者にとって、治療前の相談フェーズは、最終的に医院を選ぶための判断材料を集める大切な時間です。無理に治療を勧めることなく、疑問や不安に寄り添ってくれる姿勢のある医院は、信頼度が高く、長期的な通院にも安心感を持って臨めます。設備面の充実度と、医師・スタッフの対応力がうまくかみ合っているかを見極めるためにも、事前の情報収集が欠かせません。

まとめ

インビザライン矯正における抜歯の判断は、歯並びや口元のバランス、歯列全体のスペース確保など、多くの要素を総合的に診断する必要があります。抜歯をすることで矯正治療がより効果的になるケースもあれば、骨格的な構造や年齢、歯の健康状態から抜歯を避けた方が良い場合もあります。特に4番の小臼歯を抜く治療では、仕上がりの審美性や咬合に影響するため、専門的な判断が重要です。

また、歯周病や虫歯の進行度、糖尿病などの持病がある場合には、抜歯によって歯肉の退縮や歯列への悪影響を及ぼす可能性もあります。こうした症例では、治療計画の初期段階での精密な検査と、歯科医師による丁寧なカウンセリングが求められます。インビザラインファカルティやプラチナ認定医といった専門家が在籍する医院での相談は、治療成功の鍵となるでしょう。

インビザラインで抜歯が必要かどうかを迷っている方は、単に費用や治療期間だけで判断せず、自分の口腔構造や将来的な健康、審美性まで含めた長期的な視点で考えることが大切です。中途半端な判断によって、矯正後に再治療が必要となるリスクもあるため、まずは信頼できる矯正歯科に相談し、最適な治療方針を立てることをおすすめします。

インビザライン矯正ならさいわいデンタルクリニック

さいわいデンタルクリニックは、北広島市大曲幸町に位置するアットホームな歯科医院で、インビザラインを使った矯正治療に500症例以上の実績があります。デジタル技術を駆使し、3Dスキャナーで精度の高い治療をご提供しています。

当院では一般歯科(むし歯の治療、歯周病の治療、義歯や入れ歯治療)・小児歯科(子どもの虫歯治療、乳歯のトラブル、虫歯予防)・矯正歯科(床矯正治療、インビザライン、マイオブレース)・口腔外科(歯の移植・再植、顎関節症)・審美治療(ホワイトエッセンス)・予防歯科(歯石除去、ブラッシング指導、フッ素塗布)の診療を行っております。気になる症状やお悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

さいわいデンタルクリニック

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よくある質問

Q. 抜歯をしない矯正方法はありますか?非抜歯で進めた場合のリスクは?
A. 抜歯をせずにスペースを確保する方法として、IPR(歯の削合)や歯列弓の拡大が選択されることがあります。これによりマウスピース矯正で歯の移動を調整できますが、無理な非抜歯方針は歯並びや口元のバランスに悪影響を及ぼす可能性があります。特にスペースが足りない状態で矯正を進めると、仕上がりに不自然さが残ることもあり、再治療が必要になる症例も報告されています。非抜歯を選ぶ際は、骨格や歯列の状況を正確に診断できる矯正歯科医師の判断が欠かせません。

Q. 治療期間は抜歯ありとなしでどれくらい変わりますか?
A. 一般的に、抜歯を伴うインビザライン矯正の治療期間は18ヶ月から30ヶ月程度になることが多く、非抜歯の場合と比較して数ヶ月から1年以上長くかかることがあります。これは歯を移動させるスペースを確保する過程と、抜歯による歯列全体の再構築に時間を要するためです。ただし、治療計画が的確に立てられ、患者がマウスピースを適切に装着すれば、予定よりも短期間で仕上がるケースもあります。治療期間の見通しについては、症例の複雑さや歯列の状態によって異なりますので、初診時にしっかり相談しておくことが大切です。

Q. 抜歯ができない体質や健康上の制限がある人はどうすればいいですか?
A. 骨格の問題や顎の成長バランス、歯肉の状態、持病(糖尿病や重度の歯周病)などにより、安全に抜歯できない方もいます。このような場合には、非抜歯で治療を進める代替方法が検討されますが、歯列や咬合に支障が出ないかを慎重に判断する必要があります。信頼できる矯正歯科医師によるカウンセリングで、CT撮影や口腔内スキャンなどを活用し、精密に診断してもらうことで、自身に最適な治療法を見つけることが可能です。無理な抜歯を避けながらも、健康を維持できる矯正治療を受けることができます。

さいわいデンタルクリニックについて

さいわいデンタルクリニックは、北広島市大曲幸町に位置するアットホームな歯科医院で、患者様のさまざまな歯科のお悩みに対応しています。 当院は、インビザラインを用いた歯の矯正治療において北海道屈指の症例実績を誇り、500症例以上の経験を持っています。他院では受けて頂けない難しいとされる症例にも対応可能で、短期間での治療や幅広い価格帯でのご提案が可能です。 特に、近年のデジタル化の波に乗り、口腔内3Dスキャナー「アイテロ」を導入しており、マウスピース矯正や前歯用矯正の精度が向上しています。 さらに、当院の特性を活かしたホワイトニングもご提供しております。 また、クリニックは持続可能な開発目標(SDGs)にも取り組み、患者様の健康寿命の促進や環境に配慮した治療を目指しています。 働きやすい環境の実現にも力を入れ、ホワイト企業認定ゴールドの認定を受けています。 患者様が安心して通院できるよう、日々の治療に真摯に取り組んでいます。

他院との違い

マウスピース矯正は、従来の方法とは違い、交換式のマウスピースを使用して歯を整える治療法です。 この手法は導入が容易であるため、多くの歯科医院で手頃な価格で提供されるようになっています。 ただし、マウスピースがシンプルで手軽だからと、位置やアクセスの良さだけで歯科医院を選ぶと、歯の動きに関する知識や特定の技術の経験が不足している医院での治療は、時として矯正の失敗につながることがあるという事例が増加しています。 マウスピース矯正は一見シンプルに見えますが、その成果は歯科医師の経験や実績に大きく左右されます。 特定の技術の実績、治療の管理方法、矯正歯科の全体的な知識や技術を持つ医院での治療が、成功への鍵となる要素です。
当院では、インビザライン矯正の実績も豊富なため、他院では受けて頂けない難しいとされる症例にも対応可能で、短期間での治療や幅広い価格帯でのご提案が可能です。

インビザライン

 

医院概要

医院名・・・さいわいデンタルクリニック
所在地・・・〒061-1270 北海道北広島市大曲幸町4丁目4-2
電話番号・・・011-375-6195

医療法人mirai さいわいデンタルクリニック ご予約・お問い合わせはこちら 011-375-6195

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お車でのアクセス:駐車場完備(5台) 第2駐車場あり

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診察時間

休診日:日曜日・祝日

■ → 木曜日 午前9:00 ~ 13:30(受付13:00まで)
▲ → 土曜日 午前9:00 ~ 14:30(受付14:00まで)

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