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北海道北広島市の歯医者 さいわいデンタルクリニック(HOME)新着情報ブログアデノイド顔貌とは?歯医者での治療方法と改善策を徹底解説

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2024/8/26ブログ

アデノイド顔貌とは?歯医者での治療方法と改善策を徹底解説

アデノイド顔貌とは?歯医者での治療方法と改善策を徹底解説

アデノイド顔貌とは?知らないと損する原因と治療法を解説!

「もしかして、自分の顔もアデノイド顔貌…?」
鏡を見て、横顔のバランスや口元の形に違和感を覚えたことはありませんか?

アデノイド顔貌は、上顎の発育不足や口呼吸の影響で起こる顔の特徴の一つです。特に日本人を含むアジア人では、骨格の関係で発生しやすく、【約30%】の人が軽度の症状を持つとも言われています。

「口を閉じると顎にシワができる…」
「横顔が平坦で、顎が小さく見える…」
「歯並びが悪く、噛み合わせが合わない…」

こんなお悩みを抱えている方は、アデノイド顔貌の可能性があります。しかし、多くの人がこの状態に気づかず、「顔の骨格だから仕方ない」と諦めてしまっているのが現状です。

実は、アデノイド顔貌は適切な治療を受けることで改善可能です。矯正治療や口腔トレーニング(MFT)、場合によっては外科手術を組み合わせることで、顔のバランスを整え、健康的な見た目や正しい噛み合わせを取り戻すことができます。

では、具体的にどのような治療方法があるのでしょうか?
この記事では、アデノイド顔貌の原因・セルフチェック方法・矯正治療・外科手術の選択肢・費用の目安まで徹底解説します。

最後まで読むと、自分に合った最適な治療法がわかるだけでなく、失敗しないクリニック選びのポイントも知ることができます。

さっそく、詳しく見ていきましょう!

アデノイド顔貌とは?【写真付きで特徴を解説】


アデノイド顔貌の見た目の特徴(写真付き)

アデノイド顔貌とは、上顎の発達が不十分で、顔の下半分が突出して見える特徴的な顔立ちを指します。この特徴は、骨格の成長過程や口呼吸などの生活習慣によって形成されることが多く、子供のころから症状が現れることが一般的です。

アデノイド顔貌の特徴一覧

特徴説明
横顔が平坦上顎が未発達で、横から見ると平坦な印象を受ける
口が常に開いている口呼吸の習慣があり、無意識のうちに口が開きやすい
鼻が低く見える上顎の成長不足により、相対的に鼻が低く見える
顎が後退している下顎の成長が制限され、相対的に顎が小さく見える
歯並びが悪い上顎の発育不足により、歯が正常な位置に生えず歯列不正が起こりやすい

このような特徴は、成長とともに顕著になりやすく、特に幼少期の生活習慣や姿勢の影響を受けやすいです。

写真による具体的な比較

  • アデノイド顔貌の特徴を示す横顔の写真
  • 通常の顔立ちとの比較写真
  • 口を開けた状態と閉じた状態の違い

これらの視覚的な情報を参考にすると、アデノイド顔貌の特徴をより具体的に理解しやすくなります。


芸能人で該当すると言われる人の例(イメージ説明)

アデノイド顔貌に該当するとされる芸能人は多数いますが、特定の名前を挙げることは避けます。しかし、多くの人が「横顔が平坦」「口が開いている」「顎が後退している」といった特徴に当てはまる有名人の顔立ちをイメージしやすいでしょう。

アデノイド顔貌に見られる主な特徴

  • 横顔がのっぺりとしている
  • 鼻と口、顎のバランスが崩れている
  • 顎が後退して見える
  • Eライン(鼻・口・顎を結ぶライン)が形成されにくい
  • 口を閉じにくい
  • 口周りの筋力が不足し、口を閉じるのが難しい

このような特徴を持つ人は、写真や映像で横顔が映った際に、特定のアングルで顎が小さく見えたり、口が開いていることが指摘されやすくなります。

アデノイド顔貌の有名人の共通点

観察される特徴説明
顎が小さい顎の発達不足で下顎が引っ込んで見える
鼻が低く見える上顎の発達不足により、相対的に鼻の高さが目立たない
歯列が乱れている上顎のスペースが狭く、歯が重なりやすい

一般的に、顎の発育が十分でないと、顔全体のバランスが崩れやすくなります。そのため、口呼吸を習慣にしていると、顎が後退しやすく、結果的にアデノイド顔貌の特徴がより顕著になることが考えられます。


一般的な顔立ちとの違い

アデノイド顔貌と一般的な顔立ちを比較すると、特に横顔のシルエットや顔のバランスに大きな違いが見られます。

アデノイド顔貌と一般的な顔立ちの比較表

項目アデノイド顔貌一般的な顔立ち
横顔のシルエット平坦でEラインが崩れやすい顎のラインが明確でバランスが取れている
顎の発育後退して小さく見える適度に前方に出ている
口元の印象口が開きがち、前歯が目立つ自然に閉じやすい
鼻と顎のバランス顎が小さいため鼻が大きく見えるバランスが整っている

この違いは、成長期の生活習慣や遺伝的な要素に大きく影響されます。特に、口呼吸や姿勢の悪さが顎の発達に影響を与えることが指摘されており、幼少期からの生活習慣が非常に重要です。

顔の発達と呼吸習慣の関係

生活習慣影響
口呼吸が多い顎の発達が抑制され、後退しやすい
舌の位置が低い上顎の発育が妨げられ、鼻の高さが低く見える
正しい咀嚼ができていない歯並びが悪くなり、口周りの筋肉が衰える

これらの要因を改善することで、成長期の子供の場合は顔立ちの発育をサポートすることが可能です。

また、大人の場合は矯正治療や美容整形などの選択肢も考慮されることがあります。特に、マウスピース矯正(インビザライン)やワイヤー矯正などの方法を活用することで、顔のバランスを整えることができる可能性があります。

アデノイド顔貌の特徴を理解し、適切な対応を取ることで、より健康的な顔立ちを目指すことができます。

アデノイド顔貌の原因【遺伝?生活習慣?】


遺伝要因と後天的要因の割合

アデノイド顔貌の形成には、遺伝要因と後天的要因の両方が関与しています。顔の骨格の発達は、親からの遺伝による影響が強い一方で、後天的な環境要因によっても大きく左右されます。

遺伝要因

  • 家族の顔立ちの影響
  • 両親のどちらか、または両方がアデノイド顔貌の特徴を持っている場合、子供も同様の特徴を持つ可能性が高い。
  • 上顎と下顎の成長バランス
  • 遺伝的に上顎の発達が未熟な場合、アデノイド顔貌になりやすい。
  • 骨の成長速度
  • 顎の成長が遅い、または特定の部位の骨が成長しにくい体質を持っていると、アデノイド顔貌の原因になり得る。

後天的要因

  • 口呼吸の習慣(詳細は次項目で解説)
  • 咀嚼(そしゃく)不足
  • 現代の食生活では、柔らかい食べ物が多くなり、咀嚼回数が減少している。これにより、顎の発育が不十分になり、顔貌に影響を与えることがある。
  • 姿勢の悪化
  • 猫背やストレートネックなどの姿勢の悪化が、顎の後退を促進する要因となる。
  • 幼少期の指しゃぶりや舌の癖
  • 長期間の指しゃぶりや、舌を前に突き出す癖があると、歯列や顎の発達に悪影響を及ぼす。

遺伝と後天的要因の比較表

要因特徴改善の可能性
遺伝要因両親から受け継ぐ骨格の特徴(上顎の発達不足、下顎の後退)根本的な変更は難しいが、矯正治療で調整可能
後天的要因口呼吸、姿勢、食生活、習慣による影響生活習慣の改善やトレーニングで改善可能

口呼吸が及ぼす影響

口呼吸は、アデノイド顔貌を引き起こす最も大きな後天的要因のひとつです。長期間の口呼吸が習慣化すると、顔の骨格形成に大きな影響を及ぼします。

口呼吸による影響

  • 上顎の発育不足
  • 鼻呼吸をすることで、舌が正しい位置に収まり、上顎の発育が促進される。しかし、口呼吸では舌が下がった位置に固定されるため、上顎の成長が妨げられる。
  • 顎の後退と顔の長さの変化
  • 口呼吸が習慣化すると、下顎が後ろに引っ込み、顔が縦に伸びやすくなる。
  • 口元の筋力低下
  • 口周りの筋肉が適切に使われないため、口が開きがちになり、アデノイド顔貌の特徴が強調される。
  • 歯列の乱れ
  • 舌が正常な位置にないと、歯列のアーチが狭くなり、歯並びが乱れやすい。

口呼吸のチェックリスト

以下の項目に該当する場合は、口呼吸の可能性が高いため、改善を意識することが重要です。

✔️ 口を閉じるのが苦手
✔️ 鼻が詰まりやすく、無意識に口呼吸している
✔️ 就寝時に口が開いている(朝起きた時に喉が乾いている)
✔️ 発音が不明瞭で舌足らずな話し方をする
✔️ 唇が乾燥しやすく、常に舐める癖がある

口呼吸を改善する方法

  • 意識的に鼻呼吸をする習慣をつける
  • マウステープを利用して、就寝時の口呼吸を防ぐ
  • 口周りの筋肉を鍛えるトレーニングを行う
  • 耳鼻科を受診し、鼻の通りを改善する(アレルギー性鼻炎対策など)

環境要因(食生活、姿勢、幼少期のクセ)

アデノイド顔貌は、生活習慣や環境要因によっても形成されることが分かっています。特に食生活・姿勢・幼少期のクセは、顎の発育に大きな影響を与えます。

食生活の影響

  • 咀嚼回数の減少
  • 現代の食事は柔らかいものが多く、咀嚼回数が減ることで顎の筋肉が発達しにくい。
  • 糖質過多の食生活
  • 精製された糖分の多い食生活は、歯並びや顎の発達に悪影響を与える可能性がある。
  • 硬い食品を取り入れる重要性
  • 硬い食材(ナッツ、干し芋、するめなど)を適度に取り入れると、顎の筋肉が発達しやすい。

姿勢の影響

  • 猫背と顎の位置の関係
  • 猫背の姿勢は、顎が後退しやすくなり、アデノイド顔貌の要因となる。
  • ストレートネックの影響
  • 頭が前に出た姿勢が続くと、顎が後退し、口呼吸を誘発する。

幼少期のクセの影響

  • 指しゃぶりの習慣
  • 4歳以降も指しゃぶりが続くと、歯列が乱れ、上顎の発達に悪影響を与える。
  • 舌を前に突き出すクセ
  • 舌を前に出す癖があると、歯並びや口の閉じ方に影響を与える。
  • 頬杖をつく習慣
  • 顔の骨格に偏った圧力がかかり、顎の成長に悪影響を及ぼす。

環境要因とアデノイド顔貌の関係まとめ

環境要因影響改善方法
食生活咀嚼不足で顎の発育が不十分になる硬い食材を取り入れ、咀嚼回数を増やす
姿勢猫背やストレートネックが顎の後退を促す正しい姿勢を意識し、首の位置を整える
幼少期のクセ指しゃぶりや舌癖が歯列に影響早期に悪い癖を修正する

環境要因を見直し、適切な対策を取ることで、アデノイド顔貌の進行を防ぐことが可能です。

アデノイド顔貌の見分け方【セルフチェック方法】


鏡で確認できるポイント

アデノイド顔貌は、顔の骨格や口元の状態に特徴が現れるため、鏡を使ったセルフチェックである程度の判断が可能です。以下のポイントを確認することで、自分がアデノイド顔貌に該当するかどうかの目安になります。

セルフチェックの手順

  1. 正面からの顔を確認
  • 口を自然に閉じた状態で、唇の形や顎のラインをチェックする。
  • 鼻の高さと顎のバランスが崩れていないか確認する。
  1. 横顔をチェック
  • 鏡を横に置く、またはスマホで横顔の写真を撮影し、顎の位置を確認する。
  • Eライン(エステティックライン):鼻先と顎を結ぶラインに唇が触れているかどうかを見る。通常、上唇と下唇が軽く触れる程度が理想的だが、アデノイド顔貌の場合、顎が後退していてラインに収まらないことが多い。
  1. 口の開閉を観察
  • 口を閉じるのが難しい場合、アデノイド顔貌の可能性がある。
  • 上の歯と下の歯のかみ合わせがズレていないか確認する。
  1. 鼻呼吸と口呼吸のチェック
  • 口を閉じたまま呼吸ができるか試してみる。
  • 口を閉じると息苦しくなる場合は、口呼吸の癖がある可能性が高い。
  1. 唇や頬の筋肉の状態
  • 唇の力が弱く、常に口が開きがちであれば、アデノイド顔貌の特徴と考えられる。

鏡を使ったセルフチェック表

チェック項目理想の状態アデノイド顔貌の可能性
Eライン上唇と下唇が軽く触れる唇が後退し、Eラインに収まらない
横顔のシルエット顎が前に適度に出ている顎が小さく、後退している
口の閉じやすさ自然に口を閉じられる閉じるのが難しく、唇に力が必要
呼吸の状態鼻呼吸ができる口呼吸になりがち
唇の形ふっくらしている薄く、力が抜けがち

このセルフチェックを行い、複数の項目が該当する場合は、専門の歯科医や矯正医に相談するのが望ましいでしょう。


歯並び・横顔の特徴

アデノイド顔貌の人は、歯並びや横顔のシルエットに特徴的なパターンが見られます。特に、歯列のアーチや顎の位置が影響を受けやすいです。

歯並びの特徴

  • 上顎が狭く、歯がガタガタ
  • アデノイド顔貌の人は上顎の成長が不十分なことが多く、歯が並ぶスペースが不足する。
  • 出っ歯(上顎前突)になりやすい
  • 上の前歯が前に突き出ることで、口元のバランスが崩れやすい。
  • 受け口や開咬(かいこう)
  • かみ合わせがズレており、奥歯を噛み合わせても前歯が閉じない場合がある。

横顔の特徴

  • 顎が小さく後退している
  • 顎の発達が未熟なため、下顎が後ろに引っ込みやすい。
  • 鼻が低く、顔が平坦に見える
  • 上顎の発育が不足しているため、鼻の高さが相対的に低く見えやすい。
  • 口元が突出して見える
  • 唇が前に出ているように見え、口を閉じると顎にシワができることがある。

アデノイド顔貌の横顔と一般的な横顔の比較

項目アデノイド顔貌一般的な横顔
顎の位置後退している適度に前方に出ている
鼻と顎のバランス鼻が低く見えるバランスが整っている
口元のシルエット唇が突出しがちすっきりとした輪郭

このような特徴に当てはまる場合、矯正治療やトレーニングで改善できる可能性があります。


簡易チェックリスト

アデノイド顔貌の特徴を手軽に判断できる簡易チェックリストを作成しました。以下の項目に多く当てはまる場合、専門医に相談することをおすすめします。

口を閉じるのが難しい
横顔が平坦で顎が小さい
Eラインに唇が収まらない
歯並びが乱れている(出っ歯・ガタガタなど)
口呼吸の習慣がある
睡眠時に口が開いていることが多い
鼻詰まりが頻繁にある
話すときに舌ったらずな発音になりがち

チェック項目の判定基準

  • 0~2個 → 特に問題なし
  • 3~5個 → 口の使い方や姿勢を意識すると改善の可能性あり
  • 6個以上 → 専門医に相談推奨

チェックリストの活用方法

  • 毎日鏡を見て意識する
  • 姿勢や口の開け方を意識しながら、日常生活で改善できるポイントを探す。
  • 家族と一緒にチェックする
  • 客観的な意見をもらうことで、より正確な判断が可能になる。
  • 専門医の診断を受ける
  • 歯科矯正医や耳鼻科医に相談し、適切な治療方法を検討する。

アデノイド顔貌は、早期の対応が改善の鍵となります。セルフチェックを活用し、必要に応じて専門家の診断を受けることが重要です。

口ゴボ・出っ歯との違い【専門医が解説】


口ゴボとは何か?

口ゴボとは、口元が突出している状態を指します。医学的には「上下の前歯が前方に傾斜しているため、口元が出て見える状態」と定義されます。特に日本人を含むアジア人では骨格的な影響で起こりやすく、多くの人が悩む特徴の一つです。

口ゴボの主な原因

  • 歯並びの問題
  • 前歯が前方へ傾斜している
  • 歯列のアーチが狭く、前歯が押し出されている
  • 顎の骨格の影響
  • 上顎や下顎の成長バランスが崩れている
  • 顎が小さいため、歯が並ぶスペースが不足し前方へ突出する
  • 口周りの筋肉の影響
  • 唇や頬の筋肉のバランスが悪く、歯を前へ押し出している
  • 口呼吸の習慣
  • 口を常に開けていることで、口元が前へ押し出される

口ゴボの見た目の特徴

口を閉じても唇が前に出ている
鼻と顎のライン(Eライン)よりも唇が突出している
笑ったときに歯ぐきが見えやすい(ガミースマイル)
横顔がのっぺりして見える
下唇が上唇よりも厚く見えることが多い

口ゴボのセルフチェック

チェック項目該当する場合の特徴
横顔のEライン鼻先と顎を結ぶ線よりも唇が前に出ている
口を閉じたときの違和感力を入れないと口を閉じられない
口角の向き口角が下がりやすく、不機嫌な印象になりやすい
唇の厚み下唇が特に厚く見える
歯並び出っ歯や乱杭歯(がたがたの歯並び)がある

これらの特徴が複数当てはまる場合は、専門医の診断を受けることをおすすめします。


出っ歯・受け口との違い

口ゴボと似た症状として「出っ歯」と「受け口」がありますが、それぞれに違いがあります。これらの状態を正しく理解し、適切な治療法を選択することが重要です。

出っ歯(上顎前突)とは?

  • 上の前歯が極端に前へ突き出している状態
  • かみ合わせが悪く、奥歯が噛み合いにくいことが多い
  • 遺伝的要因が強いが、指しゃぶりなどの習慣も影響する

受け口(下顎前突)とは?

  • 下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態
  • 顎の骨格が原因で起こることが多い
  • 発音やかみ合わせに支障をきたしやすい

口ゴボ・出っ歯・受け口の比較表

項目口ゴボ出っ歯(上顎前突)受け口(下顎前突)
原因歯の傾斜・顎の発達不足上顎の過成長・前歯の傾斜下顎の過成長・遺伝
見た目の特徴唇が前に突出しEラインが崩れる上の前歯が極端に前に出ている下顎が前に出ている
かみ合わせの影響口が閉じにくい奥歯の噛み合わせがズレる噛む力のバランスが悪くなる
影響口呼吸になりやすい・発音に影響唇が閉じにくく乾燥しやすい噛み合わせや顎関節に負担がかかる
治療方法矯正治療・外科手術(重度の場合)矯正治療・外科手術矯正治療・外科手術

このように、口ゴボ・出っ歯・受け口には見た目や原因、治療法に違いがあります。自己判断が難しい場合は、歯科や矯正専門医に相談することをおすすめします。


診断時に注意すべきポイント

口ゴボや出っ歯、受け口は、見た目の違いだけでなく、歯並びや噛み合わせの問題とも深く関係しています。そのため、自己診断ではなく、専門医の診断を受けることが重要です。

自己診断での注意点

鏡や写真で確認するだけでは判断が難しい
Eラインだけで口ゴボかどうかを判断するのは危険
歯並びやかみ合わせの状態を考慮する必要がある
口呼吸や舌の癖などの生活習慣も要因となる

医療機関での診断方法

  1. 問診と視診
  • 悩みや違和感をヒアリングし、口元の形や歯並びをチェックする。
  1. X線撮影(セファログラム)
  • 骨格や歯の位置関係を正確に分析するために、レントゲン撮影を行う。
  1. かみ合わせのチェック
  • 上下の歯が正しく噛み合っているか、ズレがないかを確認する。
  1. 3Dスキャンや模型作成
  • 最新のデジタル技術を活用し、歯列や顎の形状を分析する。

専門医の診察を受けるべき症状

  • 口が閉じにくく、顎に負担を感じる
  • 発音がしにくい(サ行・タ行の発音が不明瞭)
  • 食事の際に噛みづらさを感じる
  • 歯並びが原因で虫歯や歯周病になりやすい

矯正治療や外科手術が必要なケースもあるため、気になる場合は歯科矯正医に相談することが重要です。


口ゴボ、出っ歯、受け口は、それぞれ異なる特徴や原因を持っています。
正しく理解し、適切な治療法を選択することで、より美しい口元と健康的な噛み合わせを手に入れることができます。

アデノイド顔貌を放置するとどうなる?【健康への影響】


呼吸・睡眠障害のリスク

アデノイド顔貌の人は、呼吸や睡眠に関連する健康リスクが高いことが知られています。特に、口呼吸が習慣化すると、鼻呼吸に比べて酸素摂取量が減少し、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群のリスク

アデノイド顔貌の特徴である上顎の発育不足や下顎の後退は、気道が狭くなる原因となります。そのため、寝ている間に舌が喉の奥に落ち込み、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を引き起こしやすくなります。

睡眠時無呼吸症候群の症状

いびきをかくことが多い
夜中に何度も目が覚める
日中の眠気や集中力の低下
朝起きたときに口が乾燥している
起床時に頭痛や倦怠感を感じる

慢性的な口呼吸の影響

口呼吸が続くと、口腔内の乾燥や免疫機能の低下を招き、風邪をひきやすくなります。また、舌の位置が正しく保たれないため、さらに顎の発育が阻害され、悪循環に陥ることもあります。

影響詳細
鼻の機能低下鼻呼吸が減ると、空気を加湿・浄化する機能が低下し、細菌やウイルスに感染しやすくなる
酸素摂取量の減少口呼吸では酸素を十分に取り込めず、脳への酸素供給が不足する可能性
集中力の低下睡眠の質が低下し、日中のパフォーマンスが落ちる

アデノイド顔貌を改善し、鼻呼吸を促進することで、これらのリスクを軽減できる可能性があります。


歯並びの悪化と矯正治療の必要性

アデノイド顔貌の人は、歯列の発達やかみ合わせに問題を抱えることが多いです。特に、口呼吸によって舌の位置が低くなり、正常な歯列形成が妨げられることが原因の一つと考えられています。

歯並びが悪化する原因

  • 上顎の発育不足
  • 舌の正しい位置が保てず、上顎の幅が狭くなる
  • 口呼吸による歯列の乱れ
  • 上の前歯が前に押し出される(出っ歯傾向)
  • 下顎が後退し、かみ合わせのズレが生じる
  • 舌の筋力低下
  • 口を閉じる力が弱くなり、歯が適切な位置に収まらなくなる

歯並びの悪化によるデメリット

問題点影響
かみ合わせのズレ食べ物をうまく噛めず、消化不良を引き起こす可能性
発音のしにくさ舌の動きが制限され、サ行・タ行の発音が不明瞭に
虫歯・歯周病のリスク歯が重なり合うことで、ブラッシングが難しくなる

矯正治療の必要性

アデノイド顔貌の影響を受けた歯並びは、矯正治療によって改善できる可能性があります。以下の方法が一般的です。

ワイヤー矯正(ブラケット矯正)
マウスピース矯正(インビザライン)
外科的矯正(顎の手術を伴う治療)

矯正治療を行うことで、歯並びの改善だけでなく、呼吸の改善や顔のバランスの調整にもつながります。


顎関節症や発音障害のリスク

アデノイド顔貌の影響は、顎関節や発音にも及ぶことがあります。特に、顎の後退が進むと、関節や筋肉への負担が増し、顎関節症のリスクが高まります。

顎関節症のリスク

顎関節症とは、顎の関節や筋肉に異常が生じ、痛みや動きの制限が起こる症状です。

主な症状

顎の開閉時にカクカク音がする
顎が痛む・疲れやすい
大きく口を開けるのが困難
食事中に顎が疲れる

発音障害のリスク

アデノイド顔貌の影響で、口周りの筋肉が正常に発達しない場合、発音に問題が生じることがあります。

発音の問題影響
舌が正しい位置に収まらないサ行・タ行が聞き取りにくくなる
口の開閉がスムーズでない早口や滑舌が悪くなる
鼻腔の狭さ声がこもり、こもったような話し方になる

顎関節症や発音障害を予防する方法

舌のトレーニング(MFT)を行う
口を閉じる筋力を鍛える
適切な矯正治療で顎の位置を調整する

アデノイド顔貌の影響を軽減し、正しいかみ合わせや発音を維持するためには、早期の対策が重要です。

アデノイド顔貌の治し方【自力 vs. 矯正 vs. 手術】


自力で改善できるのか?

アデノイド顔貌を自力で改善する方法として、姿勢矯正・口腔筋トレーニング・鼻呼吸習慣の確立が挙げられます。これらの方法は、特に成長期の子どもには効果が期待できますが、大人の場合は改善が難しいケースもあります。

1. 姿勢矯正の重要性

アデノイド顔貌の原因の一つに猫背やストレートネックが関与していることがあります。姿勢が悪いと、顎が後退しやすくなり、口元が突出する要因となります。

正しい姿勢を意識する
デスクワーク時の姿勢を改善する
ストレッチやエクササイズを取り入れる

姿勢の種類影響
猫背顎が後退し、口元の突出が強調される
ストレートネック舌の位置が下がり、口呼吸を引き起こしやすい
正しい姿勢顎の位置が整い、口周りの筋肉が正常に機能する

2. 口腔筋トレーニング(MFT:筋機能療法)

口周りの筋力を鍛えることで、舌の正しい位置を維持し、顎の発達を促すことができます。

舌を上あごに押し付ける「ポスチャートレーニング」
唇の筋肉を鍛える「リップエクササイズ」
あいうべ体操(口輪筋の強化)

トレーニング効果
舌のポスチャートレーニング舌の位置を正常化し、鼻呼吸を促す
リップエクササイズ唇を閉じる力を鍛え、口呼吸を防ぐ
あいうべ体操口周りの筋肉を強化し、顎の位置を整える

3. 鼻呼吸の習慣化

口呼吸が習慣化すると、舌の位置が下がり、顎の発育に悪影響を与えます。鼻呼吸を意識することで、アデノイド顔貌の進行を防ぐことができます。

鼻呼吸を意識する(口テープを使用する)
鼻づまりがある場合は耳鼻科で治療を受ける
適切な枕を選び、寝ている間の姿勢を改善する

方法効果
口テープを使う睡眠時の口呼吸を防ぐ
鼻うがいを習慣化する鼻づまりを解消し、呼吸の質を向上させる
正しい寝具を選ぶ首や顎の位置を適正化し、呼吸しやすい姿勢を保つ

成長期の子どもであれば、これらの方法である程度の改善が期待できますが、大人では骨格が完成しているため、矯正や手術が必要になる場合が多いです。


歯科矯正の選択肢

アデノイド顔貌の特徴を改善するためには、歯列矯正が有効です。特に顎の発育が未熟なケースや歯並びが原因で口元が突出している場合は、矯正治療が推奨されます。

1. ワイヤー矯正(ブラケット矯正)

強制的に歯を移動させるため、大幅な改善が可能
抜歯を伴うケースが多い
治療期間が長い(2〜3年が一般的)

メリットデメリット
適用範囲が広い見た目の違和感がある
重度の歯列不正にも対応可能矯正装置が目立ちやすい
噛み合わせの調整がしやすい定期的な通院が必要

2. マウスピース矯正(インビザライン)

透明で目立ちにくい
取り外しが可能で衛生的
適応できる症例が限られる

メリットデメリット
見た目が気にならない重度の症例には適用できない
食事の際に取り外せる毎日装着時間を守る必要がある
金属アレルギーの心配がない費用が高くなる場合がある

3. 拡大床矯正(成長期の子ども向け)

顎の成長を促すため、抜歯を避けられる
痛みが少ない
成長期の子どものみに適用

メリットデメリット
自然な顎の発育を促進成人には適用できない
抜歯のリスクが少ない効果が現れるのに時間がかかる
痛みが少なく負担が軽い装着時間を守らないと効果が出にくい

外科手術の必要性

重度のアデノイド顔貌の場合、矯正だけでは改善が難しく、外科手術(骨切り手術)が必要になることがあります。特に、下顎が極端に後退している場合や、顎の成長バランスが崩れているケースでは、外科的アプローチが推奨されます。

1. 外科手術が適応されるケース

顎の骨格が著しく発達不足
矯正治療のみでは改善が見込めない
かみ合わせが極端にズレている

状態治療の適応
軽度のアデノイド顔貌矯正治療やトレーニングで改善可能
中等度のアデノイド顔貌矯正治療+MFTの併用が推奨
重度のアデノイド顔貌外科手術が必要

2. 手術の種類

手術名内容期間
上下顎骨切り手術(ルフォーI型+SSRO)上顎と下顎の位置を前方へ移動約1週間の入院が必要
オトガイ形成術顎先の形を整え、バランスを調整入院不要(1日)
顎関節手術顎関節のズレを調整数日の入院が必要

3. 手術のリスク

腫れや痛みが術後に出る
数週間のダウンタイムが必要
保険適用外のケースがあるため、費用が高額になる可能性

外科手術は最終手段であり、まずは矯正治療やトレーニングでの改善を検討することが推奨されます。

【年齢別】アデノイド顔貌の治療方法


小児(5~12歳)

アデノイド顔貌の症状は、成長期の子どもであれば早期の治療介入で改善できる可能性があります。特に、骨格の成長を利用した矯正治療が有効であり、顎の発育を促しながら正常な顔立ちへと導くことができます。

1. 早期矯正治療のメリット

顎の成長をコントロールできるため、外科手術を回避できる可能性がある
舌の位置を正常化し、正しい口腔習慣を確立できる
矯正治療の負担が少なく、痛みや違和感が軽減される

2. 小児期の矯正治療の種類

成長段階に応じて、以下のような治療が選択されます。

治療法内容期待される効果
拡大床(かくだいしょう)顎の成長を促進するための装置上顎の幅を広げ、正常な歯並びのスペースを確保する
マウスピース型矯正(小児用)取り外し可能な透明な装置顎の発育をサポートしながら歯並びを整える
機能的矯正装置舌や口周りの筋肉を鍛える装置正しい舌の位置を習慣化し、口呼吸を防ぐ

3. 口腔筋トレーニング(MFT)

舌を上顎につける訓練を行い、口呼吸を防ぐ
唇の筋肉を強化することで、口が開きっぱなしになるのを防ぐ
咀嚼(そしゃく)を意識し、硬い食べ物をよく噛む習慣をつける

4. 生活習慣の改善

アデノイド顔貌の進行を防ぐためには、日常生活の見直しも重要です。

生活習慣改善方法
口呼吸の習慣鼻呼吸を意識し、口テープを使用する
姿勢の悪化猫背を防ぎ、正しい姿勢を保つ
柔らかい食事の多用硬い食べ物を積極的に取り入れ、咀嚼回数を増やす

早期矯正と生活習慣の改善を組み合わせることで、アデノイド顔貌の進行を抑え、より自然な成長を促すことができます。


中高生~大人

成長期が終わった中高生や大人の場合、アデノイド顔貌の治療はより本格的な矯正治療や外科的アプローチが必要になります。顎の骨格がすでに成長しきっているため、小児期のような自然な矯正が難しく、歯の位置を整える治療や骨格の手術が検討されることが多くなります。

1. 成人矯正の選択肢

中高生や成人の矯正治療には、主に以下のような方法があります。

矯正方法特徴メリット
ワイヤー矯正(ブラケット矯正)歯を強制的に移動させる重度の歯列不正にも対応可能
マウスピース矯正(インビザライン)透明な装置で目立たず矯正見た目が気にならず取り外し可能
部分矯正前歯などの一部分のみを矯正短期間でコストを抑えた治療が可能

軽度の場合はマウスピース矯正で対応可能
重度の場合はワイヤー矯正や外科手術が必要になることも

2. 外科手術の適応ケース

顎の後退が著しく、矯正だけでは改善できない場合
噛み合わせのズレが大きく、食事に支障が出る場合
見た目のバランスを大幅に整える必要がある場合

3. 外科手術の種類

外科手術は、顎の位置や骨の形を調整するために行われます。

手術方法内容期待される効果
ルフォーⅠ型骨切り術上顎の骨を切り、位置を前方へ調整する上顎の発育不足を補い、鼻の高さを整える
下顎枝矢状分割術(SSRO)下顎の骨を切り、前方へ移動する下顎の後退を改善し、Eラインを整える
オトガイ形成術顎先の形を整える下顎のバランスを整え、フェイスラインをシャープにする

手術後のダウンタイム(回復期間)が必要(1~2週間程度)
手術後は矯正治療と組み合わせることで、より自然な仕上がりになる

4. 手術と矯正治療の比較

項目矯正治療外科手術
治療期間1~3年6ヶ月~1年
適応範囲軽度~中度の症例重度の骨格的問題
費用80万~150万円100万~300万円
リスク長期間の治療が必要手術後の腫れやダウンタイム

外科手術は費用が高額になるケースが多いため、保険適用の有無を確認することが重要です。また、手術後のメンテナンスやリハビリも必要となるため、長期的な治療計画を立てる必要があります。


成人のアデノイド顔貌の治療は、矯正治療と外科手術のどちらを選ぶかが重要なポイントになります。軽度であれば矯正のみで対応できることもありますが、顎の骨格が大きく影響している場合は、外科手術が必要になることが多いです。

早期に専門医へ相談し、自分に合った治療方法を選択することが、より良い結果につながります。

アデノイド顔貌の治療費用【料金比較表付き】


矯正・手術の費用一覧表

アデノイド顔貌の治療費用は、矯正治療・外科手術のどちらを選択するかによって大きく異なります。治療方法によっては、健康保険の適用が可能なものもあれば、自由診療で高額になるケースもあります。

1. 矯正治療の費用目安

矯正治療は、歯並びの改善を目的とした治療法で、成長期の子どもから成人まで適用されます。

矯正方法費用相場(税抜)特徴適用範囲
ワイヤー矯正(ブラケット矯正)80万~150万円歯を強制的に動かし、かみ合わせを整える軽度~重度
マウスピース矯正(インビザライン等)70万~120万円透明なマウスピースで矯正し、目立ちにくい軽度~中度
部分矯正20万~60万円前歯などの特定部分のみ矯正軽度
舌側(裏側)矯正120万~180万円裏側にワイヤーを装着し、見た目を気にせず矯正中度~重度

軽度の症状であれば部分矯正やマウスピース矯正が可能
重度の場合はワイヤー矯正や外科手術が必要になることも

2. 外科手術の費用目安

外科手術は、顎の骨を調整することで、根本的にアデノイド顔貌を改善する方法です。

手術方法費用相場(税抜)特徴適用範囲
上下顎骨切り手術(ルフォーI型+SSRO)150万~300万円上下顎の骨を切り、前方へ移動させる重度
オトガイ形成術50万~100万円顎先の形を整え、Eラインを改善軽度~中度
顎関節手術80万~200万円顎関節のズレを調整し、機能を改善中度~重度

手術は健康保険が適用される場合があるため、事前に確認が必要
手術後はダウンタイム(回復期間)が必要(1~2週間程度)


治療期間の目安

アデノイド顔貌の治療には、数ヶ月~数年の期間が必要です。特に矯正治療は長期間にわたる計画が必要で、外科手術を伴う場合は術後のリハビリも考慮する必要があります。

治療方法治療期間主なプロセス
ワイヤー矯正2~3年ワイヤー装着 → 調整(毎月1回) → 完成
マウスピース矯正1.5~2年マウスピース作成 → 定期交換(2週間ごと) → 完成
部分矯正6ヶ月~1年部分的にワイヤーやマウスピースを装着
上下顎骨切り手術(ルフォーI型+SSRO)6ヶ月~1年手術 → 入院(約1週間)→ 術後矯正
オトガイ形成術1日(入院不要)手術 → ダウンタイム約2週間

矯正治療は長期間必要だが、歯の健康を維持しながら調整可能
手術は短期間で効果が得られるが、ダウンタイムが必要


費用対効果の考え方

治療を選ぶ際には、単純な費用だけでなく、得られるメリットやリスクも考慮することが重要です。

1. コストとメリットの比較

治療法費用メリットデメリット
ワイヤー矯正80万~150万円根本的に歯並びを改善できる治療期間が長い
マウスピース矯正70万~120万円目立ちにくく、取り外し可能適応範囲が限られる
上下顎骨切り手術150万~300万円顔全体のバランスを整えられる費用が高く、手術リスクがある
オトガイ形成術50万~100万円顎先の形を整え、Eラインを改善軽度の改善に適しているが、大幅な変化は難しい

矯正治療は時間がかかるが、徐々に改善し自然な仕上がりになる
手術は短期間で効果が得られるが、リスクやダウンタイムがある

2. 健康保険の適用可能性

矯正治療は基本的に自由診療(保険適用外)
外科手術は、症状によって健康保険が適用されるケースもある(顎変形症など)

保険適用治療方法
適用あり顎変形症の手術、機能的矯正
適用なし美容目的の矯正、自由診療の手術

保険適用の可否は事前に歯科・矯正歯科で確認が必要


治療方法の選択には費用・治療期間・リスク・効果を総合的に考えることが大切です。まずは専門医に相談し、自分に合った最適な治療法を選ぶことをおすすめします。

【体験談】アデノイド顔貌の治療ビフォーアフター


矯正治療を受けた人の症例

アデノイド顔貌の矯正治療は、骨格の成長がまだ柔軟な段階で行うと高い効果が期待できます。特に、ワイヤー矯正やマウスピース矯正(インビザライン)を活用することで、歯並びの改善だけでなく、顔全体のバランスを整えることが可能です。

1. ワイヤー矯正を受けた人の症例

矯正開始時の年齢:16歳(男性)
主な症状:上顎の発達不足、口ゴボ、出っ歯気味
治療期間:2年6ヶ月
治療方法:ワイヤー矯正(非抜歯)

治療前の状態

  • 横顔が平坦でEラインが崩れている
  • 上の前歯が前に突出している
  • 口を閉じると顎に梅干しジワができる

治療後の変化

顎の位置が前方に整い、横顔のラインが改善
歯並びが整い、口元がすっきりした印象に
Eラインが整い、鼻と顎のバランスが自然に

治療前治療後
口元が前に出ている口元がすっきり引き締まる
歯並びが乱れている歯が整い、口を閉じやすくなる
横顔がのっぺりしているEラインが自然に整う

2. マウスピース矯正(インビザライン)の症例

矯正開始時の年齢:22歳(女性)
主な症状:軽度のアデノイド顔貌、口ゴボ、軽度の出っ歯
治療期間:1年8ヶ月
治療方法:マウスピース矯正(インビザライン)

治療前の状態

  • 口元が軽く前に出ており、Eラインがやや崩れている
  • 歯並びの乱れは軽度だが、口を閉じるのが不自然
  • 笑うと歯茎が目立つ(ガミースマイル傾向)

治療後の変化

マウスピース矯正のため、治療中も目立たず自然に進行
歯列が整い、口元の突出感が軽減
歯茎の露出が減り、笑顔が自然に見える

治療前治療後
口元が前に出ている口元のラインが滑らかになる
笑うと歯茎が目立つガミースマイルが軽減される
歯並びがやや乱れている歯列が整い、口呼吸が改善

手術を受けた人の感想

アデノイド顔貌の重度の症例では、矯正だけでは改善が難しく、外科手術(骨切り手術)が選択肢となる場合があります。手術はダウンタイムが長く、費用も高額ですが、劇的な改善効果が期待できることが特徴です。

1. ルフォーI型+SSRO手術(上下顎骨切り術)の症例

手術時の年齢:26歳(男性)
主な症状:重度のアデノイド顔貌、下顎の後退、噛み合わせのズレ
治療期間:手術+矯正で2年半
手術費用:250万円(健康保険適用なし)

手術前の状態

  • 顎が極端に小さく、横顔が平坦
  • 口を閉じると顎に梅干しジワができる
  • 呼吸がしづらく、いびきをかきやすい

手術後の変化

顎が前方に移動し、Eラインが美しく整う
口元の突出がなくなり、横顔の印象が大きく変化
呼吸がしやすくなり、睡眠時無呼吸症候群の症状が改善

手術前手術後
顎が小さく、顔が平坦顎の位置が前方に整い、バランスが良くなる
口を閉じると顎にシワができる自然に口を閉じられる
いびきをかきやすい気道が広がり、呼吸が楽になる

治療のメリット・デメリット

アデノイド顔貌の治療にはさまざまな方法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。どの治療を選択するかは、症状の程度や治療にかけられる時間・費用によって異なります

1. 矯正治療のメリット・デメリット

項目メリットデメリット
ワイヤー矯正根本的に歯並びを改善できる治療期間が長い(2~3年)
マウスピース矯正目立たず、取り外し可能適応範囲が限られる
部分矯正費用が安く、短期間で可能全体の改善はできない

2. 外科手術のメリット・デメリット

項目メリットデメリット
上下顎骨切り手術顔全体のバランスを整えられる費用が高く、ダウンタイムが長い
オトガイ形成術顎先の形を改善できる劇的な変化は得られにくい

アデノイド顔貌の治療は、症状の程度やライフスタイルによって最適な方法が異なります。軽度であれば矯正のみで対応可能ですが、重度の場合は手術を組み合わせることで大きな改善が見込めます。どの治療法を選択するかは、専門医と相談し、自分に合った最適な方法を見つけることが重要です。

アデノイド顔貌のよくある質問(Q&A)


アデノイド顔貌は自然に治る?

アデノイド顔貌は、放置した場合に自然に治る可能性は低いです。特に成長期を過ぎた後は、骨格が完成してしまうため、治療を行わない限り顎の位置や歯列は改善されません。

1. 子どもの場合(成長期)

5歳~12歳頃までの早期矯正で改善できる可能性あり
口腔筋トレーニング(MFT)や鼻呼吸の習慣づけが効果的
成長を利用した矯正治療が可能で、外科手術を回避しやすい

年齢自然治癒の可能性推奨される治療
5~8歳口腔トレーニング次第で改善可能MFT(口腔筋機能療法)、拡大床矯正
9~12歳成長を利用した矯正が有効ワイヤー矯正、マウスピース矯正
13歳以上自然治癒はほぼ不可能矯正治療が必要

2. 大人の場合(成長後)

成長が止まると、自然な改善は期待できない
矯正治療や外科手術が必要になるケースが多い
放置すると症状が悪化し、顔のバランスが崩れるリスクがある

放置した場合の影響可能性
歯並びの悪化高い
呼吸障害(口呼吸の悪化)中~高
顎関節症のリスク高い

結論:アデノイド顔貌は自然に治ることはほぼなく、適切な治療が必要。特に大人になってからは矯正や手術が必須となることが多い。


保険適用はある?

アデノイド顔貌の治療には、健康保険が適用される場合と自由診療になる場合があります。

1. 保険適用される治療

顎変形症と診断された場合の矯正治療・手術
機能的な問題がある場合(発音障害・噛み合わせの異常)
外科手術を伴う矯正治療(国の指定医療機関で実施)

治療法保険適用の有無費用(自己負担額)
ワイヤー矯正(顎変形症の治療)〇(適用あり)約30万~50万円(3割負担)
顎骨切り手術(ルフォーI型+SSRO)〇(適用あり)約40万~60万円(3割負担)
MFT(口腔筋トレーニング)×(自由診療)5,000円~1万円(1回あたり)

2. 保険適用外の治療

審美目的の矯正治療(マウスピース矯正、部分矯正など)
顎変形症に該当しない軽度のアデノイド顔貌の矯正
美容整形としての外科手術(オトガイ形成術など)

治療法保険適用の有無費用(自由診療)
マウスピース矯正(インビザライン)×(適用外)約80万~150万円
部分矯正×(適用外)約20万~60万円
美容整形(オトガイ形成術)×(適用外)約50万~100万円

結論:機能的な問題がある場合は保険適用の可能性があるが、審美目的の矯正は基本的に自由診療となる。


矯正は何歳までできる?

矯正治療は何歳でも可能ですが、年齢によって治療の選択肢が異なります。

1. 子ども(5歳~12歳)

成長を利用した矯正が可能(拡大床・マウスピース矯正)
骨格がまだ柔らかいため、比較的短期間で治療できる

2. 中高生(13歳~18歳)

ワイヤー矯正が主流
歯の生え変わりが終わるため、大人と同様の治療が必要

3. 大人(18歳以上)

矯正は可能だが、治療期間が長くなる
顎の骨格が成長しきっているため、外科手術が必要になる場合も

年齢治療の選択肢
5~12歳拡大床矯正、マウスピース矯正
13~18歳ワイヤー矯正、マウスピース矯正
18歳以上ワイヤー矯正、外科手術

治療後に後戻りする可能性は?

アデノイド顔貌の治療後に後戻りが起こる可能性はゼロではありません。

1. 矯正治療後の後戻り

リテーナー(保定装置)を使用しないと、歯並びが元に戻る可能性が高い
舌の癖や口呼吸の習慣が残っていると、顎の形が変化することがある

原因後戻りの可能性
リテーナーを装着しない高い
舌の位置が悪い中~高
口呼吸が続いている

2. 外科手術後の後戻り

骨の位置が固定されるため、大きな後戻りは少ない
術後矯正をしっかり行わないと、噛み合わせがズレることがある

結論:治療後の保定が重要で、リテーナーやMFTを継続することで後戻りを防げる。


痛みや副作用は?

1. 矯正治療の痛み

ワイヤー矯正は、調整後に2~3日程度の痛みを感じることがある
マウスピース矯正は比較的痛みが少ないが、装着初日は違和感がある

2. 外科手術のリスク

腫れや内出血が1~2週間続くことがある
術後のダウンタイムが必要(1~2ヶ月)

治療法痛みの強さダウンタイム
ワイヤー矯正中程度(数日間)なし
マウスピース矯正軽度(違和感あり)なし
外科手術高い(術後1~2週間)1~2ヶ月

アデノイド顔貌の治療は、適切な方法を選び、継続的なケアを行うことが重要です。後戻りを防ぎ、理想的な結果を維持するためには、リテーナーの装着や口腔筋トレーニングを怠らないことが大切です。

アデノイド顔貌の治療を考えている方へ


無料相談の案内

アデノイド顔貌の治療を検討している方の多くが、「どの治療方法を選べばよいのか」「治療にかかる費用や期間はどれくらいか」といった疑問を抱えています。そのため、矯正歯科や美容外科の多くでは無料相談(初回カウンセリング)を提供しており、治療の流れや費用の見積もりを知ることができます。

1. 無料相談の目的

自身の症状に最適な治療法を提案してもらう
矯正治療と手術のどちらが適しているか判断する
治療期間や費用の詳細な見積もりを受ける

2. 相談時に確認すべきポイント

どの治療法が適用されるか(矯正・外科手術など)
治療にかかる期間と通院頻度
保険適用の有無と費用の概算
治療後のアフターケアやリスク

項目内容
カウンセリング費用無料~3,000円(医院によって異なる)
診断方法口腔内検査、X線撮影、CTスキャンなど
所要時間約30~60分
相談後の流れ治療方針の決定 → 見積もり提示 → 治療スケジュール作成

無料相談を活用することで、不安を解消しながら最適な治療計画を立てることができます。


クリニックの選び方

アデノイド顔貌の治療を行う際には、経験豊富な医師がいる信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。治療内容によって、矯正歯科・美容外科・口腔外科のいずれかを選択する必要があります。

1. クリニック選びの基準

治療実績が豊富な医師が在籍しているか
矯正・手術のどちらにも対応しているか
患者の口コミや評判が良いか
治療費が明確に提示されるか(追加費用がないか)

チェックポイント確認方法
治療実績公式サイトや口コミを確認
矯正と手術の選択肢両方に対応しているかをチェック
治療費の透明性初回カウンセリングで詳細な見積もりを確認
アフターケア治療後のフォロー体制があるか

2. クリニックの種類と特徴

クリニックの種類特徴適した治療法
矯正歯科歯並びや顎の発育を矯正軽度~中等度の矯正
美容外科顎の形を整える手術に特化オトガイ形成術・顎削り
口腔外科顎変形症などの外科手術顎骨切り手術(ルフォーI型など)

軽度のアデノイド顔貌なら矯正歯科、重度の場合は口腔外科が適している
審美目的の場合は美容外科での相談が有効

クリニック選びを誤ると、不要な治療や追加費用が発生するリスクもあるため、慎重に選ぶことが重要です。


初回カウンセリングの流れ

治療を開始する前に、カウンセリングで治療の方向性を決定します。以下の流れで進められることが一般的です。

1. 事前予約

公式サイトまたは電話で予約
診療時間やカウンセリングの所要時間を確認
必要な持ち物(健康保険証・過去の診察記録など)を準備

予約方法受付時間
オンライン予約24時間対応
電話予約診療時間内

2. 問診・カウンセリング

現在の症状や治療希望を医師に伝える
顔や顎の状態を診察し、治療方針を決定
CTスキャンやX線撮影を行うこともある

3. 治療計画の提案

矯正が適用されるか、手術が必要かを判断
治療期間・費用・リスクを説明
保険適用の可否や分割払いのオプションも確認

診断内容費用(目安)
初回カウンセリング無料~3,000円
X線・CTスキャン5,000~15,000円
治療計画の作成無料~5,000円

4. 治療スケジュールの決定

矯正治療を行う場合、装置の種類や調整頻度を決定
手術が必要な場合、手術日程や入院期間を確認
支払い方法(分割払い・医療ローンなど)を相談

結論:初回カウンセリングで治療の方向性をしっかり確認し、納得した上で治療を進めることが大切。

さいわいデンタルクリニックについて

さいわいデンタルクリニックは、北広島市大曲幸町に位置するアットホームな歯科医院で、患者様のさまざまな歯科のお悩みに対応しています。当院は、インビザラインを用いた歯の矯正治療において北海道屈指の症例実績を誇り、500症例以上の経験を持っています。他院では受けて頂けない難しいとされる症例にも対応可能で、短期間での治療や幅広い価格帯でのご提案が可能です。特に、近年のデジタル化の波に乗り、口腔内3Dスキャナー「アイテロ」を導入しており、マウスピース矯正や前歯用矯正の精度が向上しています。さらに、当院の特性を活かしたホワイトニングもご提供しております。また、クリニックは持続可能な開発目標(SDGs)にも取り組み、患者様の健康寿命の促進や環境に配慮した治療を目指しています。働きやすい環境の実現にも力を入れ、ホワイト企業認定ゴールドの認定を受けています。患者様が安心して通院できるよう、日々の治療に真摯に取り組んでいます。

他院との違い

マウスピース矯正は、従来の方法とは違い、交換式のマウスピースを使用して歯を整える治療法です。この手法は導入が容易であるため、多くの歯科医院で手頃な価格で提供されるようになっています。ただし、マウスピースがシンプルで手軽だからと、位置やアクセスの良さだけで歯科医院を選ぶと、歯の動きに関する知識や特定の技術の経験が不足している医院での治療は、時として矯正の失敗につながることがあるという事例が増加しています。マウスピース矯正は一見シンプルに見えますが、その成果は歯科医師の経験や実績に大きく左右されます。特定の技術の実績、治療の管理方法、矯正歯科の全体的な知識や技術を持つ医院での治療が、成功への鍵となる要素です。
当院では、インビザライン矯正の実績も豊富なため、他院では受けて頂けない難しいとされる症例にも対応可能で、短期間での治療や幅広い価格帯でのご提案が可能です。

よくある質問

Q.インビザラインの治療費はどれくらいかかりますか?
A.基本的に保険が適用されない「自費診療」になります。費用は歯科医院によって幅があり、また、歯の状態や治療期間等によっても違いますので、直接、歯科医院にご相談ください。

Q.相談するだけでも費用はかかりますか?
A.無料相談や、無料事前カウンセリングを行っている医院もあります。カウンセリングの他に検査などを行う場合、別途検査などに費用がかかる場合もありますので、事前に歯科医院にお問合せすることを、おすすめします。

Q.治療期間はどれくらいですか?
A.インビザラインにおける治療期間は歯科医師の治療方針や治療計画等によって異なります。また、患者様の口腔内の状態によっても異なるため、まずは歯科医院にご相談ください。

Q.インビザラインで治療できる歯並びに制限はありますか?
A.ワイヤーを使った通常の矯正治療の場合と同様の適用範囲と考えられています。ただし、担当医の治療方針、使用する装置の種類等によって対応できる範囲が異なります。詳しくは歯科医院へご相談ください。

インビザライン

医療法人mirai さいわいデンタルクリニック ご予約・お問い合わせはこちら 011-375-6195

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