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2020/11/11ブログ
本日のテーマ【歯周病と体の仕組み】
ちゃんと知っておきたい
歯周病と体の仕組み
10代から、すでに始まっている歯周病
歯周病とは、歯と歯茎の隙間のポケットに歯周病菌がたまり、
歯茎の内部で炎症が起こる細菌感染症です。
中高年からの病気と思われがちですが、
厚生労働省の調査では、
15歳以上の3人に1人が歯茎から出血するほどの歯周病を患っていると報告されています。
しかも、症状が進行すると、歯周病組織に炎症が広がり、歯を支える歯槽骨が解けてしまうこともあります。
歯周病の予防には、毎日のセルフケアと、歯科医師による定期的なプロケア。
その両輪で、お口と歯をいつまでも健康に保ちましょう!
ウイルスや細菌の活動を助ける歯周病
歯周病は、歯やお口だけではなく、
全身の病気と関連していると、多くの研究結果が発表されています。
例えば、歯周病のもととなる細菌の中には、
「プロテアーゼ」と呼ばれる酵素を出して口中の粘膜細胞を破壊。
ウイルスの侵入を助ける特性を持っています。
また、お口の機能が弱くなっていると、食べ物が食道ではなく、
気管に入ってしまう「誤嚥」が起こり、一緒に入った歯周病菌によって肺炎が引き起こされることもあります。
お口の中を清潔にすると同時に、噛む、飲み込む機能を高めることも大切です。
歯周病と全身の病気との関係
歯周病によって歯茎から出血を起こすと、
そこから細菌が血流にのって体内を巡り、
歯周病と相互関係にある糖尿病をはじめ、
心不全・肺疾患といった基礎疾患の原因を作ると言われています。
こういった基礎疾患を持っている方はすでに免疫力が低下している可能性があり、
ウイルスや細菌による感染症を併発した場合に、重症化するリスクが高いとされています。
コロナ渦で歯科受診を控える方も多くいらっしゃると思いますが、お口の状態が悪化すると誤嚥性肺炎の発症など命に関わることが懸念されます。
かかりつけの歯科医院にてぜひお口と歯のメンテナンスを継続してくださいね!